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ウィキメディア財団年次計画/2025-2026/製品・技術 OKRs

From Meta, a Wikimedia project coordination wiki
This page is a translated version of the page Wikimedia Foundation Annual Plan/2025-2026/Product & Technology OKRs and the translation is 100% complete.

新年度を見据えて

2025年3月時点の更新。

ウィキメディア財団は世界が変化する中でも、私たちの使命 – 「ウィキメディアのプロジェクト群発信の有用な情報はインターネット上で無償で利用できるようにして維持する」こと – を複数の世代にわたる努力にしたいと強い信念を持ち続けています。つまり、私たちは今後も数世代にわたって無償の知識を利用できるようにしたいのです。その実現に必要なのはボランティア熟達を促すこと、ボランティアの皆さんが信頼できる百科事典コンテンツを作成できるようにすること、私たちの使命に資金を提供すること、私たちが提供する内容を進化させて変化し続けるインターネットを形作っていくことがあげられます。リンク先で戦略の4つの柱の詳細をご参照ください。

インターネットは急速に変化し続けています。新しい世代はソーシャル・ビデオや AI 体験を通じて情報を得ており、古い世代に比べるとウィキペディアを知っている人は減っています。それに伴い、サイトを訪れる人数や編集する人数も減っています。その他方で、インターネット上のプラットフォームはそれぞれが提供する AI や検索機能の基盤としてウィキメディアのコンテンツに依存しています。こうした動向は大きな課題ではあるものの、私たちが協力して作り出す信頼できて無償の知識はなぜそこまで重要かを明らかにしてもいるのです。世界はこれまで以上に、信頼できて人間が査読した知識の源を必要としており、ウィキメディアのプロジェクト群はそれを提供できるとこれからも示していきます。

これらの課題に今後1年にわたって立ち向かうには、私たちはウィキメディアのコンテンツを持続的に活用する道筋を築き上げて、ウィキメディアのコンテンツをオンラインのソーシャル空間に持ち込み、そこで時間を費やす新しい世代に提供する予定です。私たち自身のサイトを改善し、読者が何度も訪れたくなり、それぞれにとって意味のある方法で深く関わり、貢献したくなるようにします。それに加えて新しい技術を迅速に試す能力に投資し、開発のペースを世界の変化のペースに足並みを調整できるようにします。

ウィキメディア財団は年間計画策定の早い段階で、製品・技術(Product & Technology)の計画を作成し共有します。年間計画とは、現時点で世界が私たちに何を求めているかを踏まえて、私たちが使命を追求する方法を示します。これは単にプロジェクト類の総覧にとどまらず、1年で解決すべき問題と達成すべき影響の方向性を示すものです。

計画策定にあたり、私たちは自らの運動の外側に目を向けて世界的な傾向をとらえようとして、また私たちの運動の内側にあるコミュニティ要望リスト製品・技術諮問委員会に着目して、ボランティアの皆さんの意見はウィキ内外で年間を通じて行われる数多くの会話を通じて取り入れます。財団は今年、コミュニティ要望リストを年に1回の調査から刷新し、常に開かれた取り込みに変えて、利用者のニーズやプロジェクトのアイデアを財団の複数のチームの作業に取り入れることができるようにしました。この実現にあたり、私たちは要望を「重点分野」に照らしてグループ化し、年間計画では主要な成果に重点分野3件を組み込みました。

計画の概要は以下をご一読の上、詳細は、目標と主要な成果(OKR=目標と主要な成果)を参照してください。「目標」とは次の会計年度に取り組むもので、製品および技術プロジェクトを形作る高次の方向性を指します。意図的に幅広い目標を掲げて私たちの戦略の方向性を表しつつ、その要点は、たくさんある重点分野で来年度に優先すべき課題を示すことです。これらは私たちが解決に取り組む問題を表してはいても、どう解決するか方法は示してありません。「主要な成果」はそれぞれ測定可能な方法であり、当該の目標の達成度を追跡します。今の段階でこれを共有して、また当該年の予算と測定可能な目標が確定する前に、コミュニティ参加者の皆さんにお見せして初期段階の考え方を一緒に整えたいと願っています。

6月に入ると、財団の製品・技術チームが取り組む予定の1番目の「仮説」を発表します。仮説は作業を表しており、それぞれ主要な結果の達成に役立つと考えています。どのチームも仮説を立ててテストし、発見した事項を繰り返し検討するか、まったく異なる新しい仮説を組み立てます。その仮説は俊敏に迅速に適応させるものとします。個別の仮説はいつでも廃止や調整またはスタートする可能性があります。

ボランティアの習熟を後押しする

ボランティアのコミュニティはウィキメディアのプロジェクト群固有であり、成功の原動力として、健全性を保ち成長し続ける必要があります。ところが、この1年間、一方ではプロジェクトへの新規編集者と復帰編集者の数は減少し続けて止まりません。私たちは他方でチャンスを見出しました。つまり、新しい世代は、関心のあるトピック共有とつながりを求めて、オンラインの他のソーシャル空間に熱心に参加しているのです。来年は新しい世代が貢献を魅力的にできるように、モバイル ファースト、新しい編集方法の拡大(「構造化タスク」)、インテリジェントなワークフローを追加、新しい投稿者がモバイル端末から建設的な編集を簡単に行えるようにする(「編集チェック」)を実現します。 こうした機能では、常に人間と関与し透明性を優先しながら、AI を慎重に使用してボランティアの作業を強化します。 私たちは、ボランティアの新人と経験豊富な層の両方のために私たちのサイトでつながり、協力する手段を構築し – 成功したキャンペーンやウィキプロジェクトに触発されて – 志を同じくする編集者を見つけ、自分の関心事に関連するコンテンツを改善できるようになります(このウィッシュリストの焦点領域と一致)。

百科事典に信頼できるコンテンツを提供

インターネット上に AI の生成したコンテンツがで増えるにつれ、世界はこれまで以上に信頼できる百科事典コンテンツを必要としています。私たちの望みは、新しいコンテンツ生成と同時に、既存のコンテンツの信頼性を確保するボランティアの皆さんの能力を高めることにあります。新しいコンテンツを生成できるように、コンテンツ作成機能を改善し(コンテンツ翻訳ツールなど)、小規模なコミュニティでも重要なコンテンツを網羅できるようにします。またコンテンツの信頼性を維持するという観点から、経験豊富なボランティアの皆さんの査読が必要なタスク発見に使うツールを拡張し – 増え続ける作業負荷をより適切に管理できるように、記事の更新や、無益な編集の巻き戻しを容易にします)(焦点領域はこちらの要望リストと一致)。

さらに役務を預かる皆さんがコンテンツを保護できるように支援し、悪意のある編集者を識別する新しいシグナル(IP アドレス以外)を表面化させ、善意の編集者が誤ってブロックされる率を最小限に抑えた利用者ブロックの方法を実現します。

百科事典のコンテンツを新しい世代に届ける ようと、私たちが構築する機能では新しいタイプの読者にとって理解が楽な記事、興味のある情報を見つけやすく、読みながら積極的に参加できるようにします。これらの変更によってウィキペディアの新しい読者がその熱心な読者になるよう励まし、その一部には寄付者になるよう奨励することを目指しています (この要望リストの焦点領域と一致)。

信頼できるコンテンツの提供とは、インターネット全体がウィキメディアのコンテンツを利用する「サービスとしての知識」というモデルに賛同することでもあります。私たちのインフラは同モデルでは、私たちのウェブサイトが貴重なリソースとなるのはサイト訪問者に限定されず、検索企業や AI 企業も同様であり、これらの企業は私たちのコンテンツに自動的にアクセスし、自社製品への基本的な入力と出力に使っています。 私たちのインフラが持続できないほどの負荷をますますかけてくる使い方は多く、こういう種類の企業は、その1つにすぎません。昨年、この傾向の修正が私たちにとってより緊急になったのは、スクレイパー・ツールとボットが寄せるリクエスト量は大幅に増加したからです。人間がボットよりも優先され、開発者も再利用者も使う持続可能な経路を確立して知識のコンテンツへのアクセスを確保しなければなりません。

〈無償〉の未来に資金を用意

私たちの活動が持続可能であると保証する上で、製品技術部門は重要な役割を果たしています。来年度は募金チームと緊密に連携し、より明確でやりがいのある体験を寄付者に提供します。私たちのサイトとモバイル版アプリは、ウィキペディアに対して寄付という形で読者が感謝の気持ちを表す機会を設けて、寄付者が認められたと感じる新しい方法を築き、寄付者が世間に認められているという感覚を引き出し、寄付を毎年続けてくれるように図らいます。

変わり続けるインターネットに形を与える

世界中のすべての人に無償の知識を届けるには、その人がいる場所で、それぞれの学習に役立つ体験を提供しなければなりません。それ以前の世代に比べると、18-24歳人口ではウィキペディアの認知度と使用率が低くなっています。この世代の学びとやり取りは、主に短編動画プラットフォームや、オンラインの信頼できるパーソナリティ、ソーシャル・ゲーム体験、さらにますます増える AI アプリケーションに大きく依拠しています。今年、前述の視聴者が時間を費やすオンラインの場所でウィキペディアを利用できるようにして、ウィキペディアは人間が作成し信頼できる知識の源であると知ってもらうようにします。私たちは人気の動画プラットフォームで存在感を高めて、ウィキペディアのコンテンツを広めること、そういう空間でコミュニティを形成する予定です。さらにアイデアを模索してウィキペディアの知識をゲームやソーシャル・プラットフォームにもたらすことを目指します。

次のステップ

総合的に考えると、この計画はインターネットの歴史における重要な瞬間に適合し、無償の知識コンテンツは今後ともあらゆる世代からアクセスできて、あらゆる世代が形作っていくものであり、それを確実にするのは私たち自身であると信じています。この計画の構造と内容は、私たちの目標と主要な成果に詳細に示してありますので、より広範なコミュニティから質問やアイデアをお聞きできるのを楽しみにしています。

製品部門および技術部門の目標

ここに示した目標群は草稿の段階であり皆さんのコメントと協議を受け付けています。

  • ここでいう目標(Objectives)とは高次の方向性を意味します。
  • ここで言う"主な成果" (KRs=Key Results)とはそれぞれの目標を追跡する計測可能な方法のことです。
  • それぞれの主な成果(KR)には下敷きになる「仮説」があり、対応する KR 達成を目指して財団が取り組む具体的な企画を述べています。洞察を得たらそれぞれのプロジェクトもしくは担当チームのページとともに、この文書でも随時、更新するつもりです。
  • wishlist item は、コミュニティ要望リストに基づき、財団が優先する作業に付けるアイコンです。

ウィキ体験(WE)

投稿者の体験(WE1)

  • 目標:ボランティアの皆さんが魅力的な機会に出会い、その影響を理解したから投稿が増えること。 協議する
    • コンテキスト:(訳注=文脈という)この目標は、新しい投稿者戦略を実現する基盤となり3本の柱で成り立ちます。1)ボランティアの皆さんにオン・ウィキの活動を一元的に整理する方法を提供すること、2)もっと小ぶりな個別のタスクを提供してボランティアに潜在能力を発揮してもらい、かつ明確さを増すこと、3)投稿にやりがいをもっと感じられるようにすること。25/26会計年度にはボランティアがオンウィキ上の活動を一元的に整理できるように基本的なインフラを提供する予定で、まずは特に経験豊かな編集者と仲裁者に重点を置いた介入から取り掛かります。その後の数年間は、介入を投稿者のすべての役割に拡大し、より多くの問題領域を含める予定です。それに加えて編集チェックと構造化タスク(Edit Check and Structured Tasks)への投資を続ける点は、編集中に見るガイダンスに、またボランティアを魅力的な機会へと導く方法になることと、AI をスケーラブル(scalable)に使う方法の基盤作りだと捉えています。最後になりましたが、ボランティアがもたらす影響をもっと見える化して、ボランティアの皆さんがもっと有意義さを感じられる体験の生成に投資していきます。
      • 主な成果 WE1.1:第2四半期末(Q2)までに、実験で測定したように累積の編集数100件未満の編集者が建設的な編集[i]をする割合をX%増加します。
        i. 「建設的な編集」 = 公開後48時間以内に差し戻しを受けない編集
        • 新人(に近い)ボランティアの人は、編集を始める初期に苦労します。特にモバイル機器の利用者は、画面の大きさが限られていて、注意散漫になりがちなために苦労しています。
        • 建設的な編集につきものの状況や忍耐力、試行錯誤に疲れ果てる人もいます。また、魅力的な機会にまだ出会っていなくて挑戦できないままの人もいます。
        • WE 1.1 では以下の課題を扱います。
          1. おすすめ編集を表出する
          2. 編集中に実行できそうなガイドを提供
          3. タスクに特化した編集のワークフローを築くこと
        • これらの取り組みは、進行中の編集や既存のコンテンツをどのように改善できるかを検出するスケーラブルな方法のニーズがその核にあります。この能力を高めようと、私たちは機械学習の実験を続け、ウィキペディアの方針の問題を特定する上で AI がどのように役立つかを学んでいきます。
      • wishlist item 主な成果 WE1.2:第3四半期(Q3)末までに、各ウィキにおける共同作業の件数を前年比 X% 増加します。
        • 投稿者は他者と協力する機会がなかなか見つからず、特に関心のあるトピックやタスクに関して苦労することがよくあります。そのせいで新規参加者はウィキ類で孤独を感じ、経験豊富な編集者には燃え尽き症候群のリスクがあります。さらに、共同作業の影響は不明確な場合が多く、ウィキ類で共同作業に参加したりまとめたり、手助けしたい人は今後、減ってしまうかもしれません。
        • 共同作業の価値を次のように明確にしようとしています。
          1. ウィキにおいて新しい方法を作成し、共同活動による影響を共有する
          2. 共同作業に関してウィキメディア運動全体からデータを抽出する作業を開始すること
          3. 共同投稿を追跡する基盤インフラを確立して、将来的にはそれら投稿を認識したり報いることができるよう、革新的な新しい方法を提供すること
        • 共同作業はキャンペーンイベント拡張機能(CampaignEvents)のイベント登録を介して、新しく作成された活動を測定します。その目標は、この KR 完了までに拡張機能ツールのユーザーを増やすことと、共同作業の影響を明らかにする新しい方法を増やすことです。これにより既存のインフラと、それぞれのウィキにおいて誰かの作業を認めて報いる他の方法(影響モジュールや感謝ボタンなど)と連携できます。
        • 要望リストの焦点エリア:コミュニティ要望リスト/焦点エリア/投稿者同士の連携
      • 要望リストの項目 主な成果 WE1.3:: 第4四半期(Q4)末までに、その種の仲裁に不慣れな利用者による仲裁行動は X% 増加しました。
        • 貢献者にとって、より明確な情報を提供する取り組みの一環として、私たちはどんな貢献の機会があるか、ボランティアの皆さんにもっと適切に提示できると考えています。この理論をテストする上で、そのタイプの仲裁アクションに不慣れな貢献者を対象に、特定の活動(詳細は未定)を提示して、仲裁タスクに参加できる貢献者の増加を目指します。ゆくゆくは、これがボランティア活動の中心となる場所で続く状態を想定しており、この概念を探求したり、この種の介入の適切な場所を決める上で、この KR が手段として役立つはずです。
        • KR に記したように、相対的な目標は単に仲裁者の人数を増やすだけにとどまらず、すでに活発に活動している編集者なら、まだあまり馴染みのない機会に出会うように力を注ぐことにあります。X% はプレースホルダー値を示し、活発な編集者が仲裁の新しいワークフローに関わる頻度を測定しベースラインとして参照します。
        • 「仲裁者」(moderators)はResearch:Develop a working definition for moderation activity and moderatorsで始まった定義に従い、それでも定量的な定義を絞り込むには、フォローアップ作業が必要です。
        • 要望リストの焦点エリア:コミュニティ要望リスト/焦点エリア/タスクの優先順位

重要な知識(WE2)

  • 目標:重要な知識(vital knowledge)は、さまざまな言語やトピックを横断してわかりやすく説明してもっと多く提供すること。 協議する
    • 目標の文脈:この目標はコンテンツ自体の拡張を促すものであり、それを受けて投稿者は特定のトピックや言語に対する関心を深め、読者はわかりやすく説明してある重要な知識を求める需要を満たされます。重要な知識(vital knowledge)とはトピックの幅広さと深さを提供するという特定の記事一式であり、ウィキペディアの各言語プロジェクトが実用的であるために欠かせません。これらを定義するのはコミュニティであり、そのために注目度や関連性、読者数の予測、記事間のつながりを参照します。
    • 私たちは社会技術的なアプローチを採用し、機能やツール、交流プロセスの有効性を高めます。影響力の大きなおすすめタスク、メディア検索、コンテンツ翻訳など製品機能をベースに構築するだけにとどまらず、より小規模な言語版ウィキペディアの導入支援(オンボーディング)と開発も促します。

支援対象のウィキメディアの主催者は、ウィキ・プロジェクト類やキャンペーン類などの共同作業を設定してコンテンツの共通目標に取り組んでもらうために、寄稿者の募集から研修の実施や活動支援まで実施します(四半期単位で活動している主催者は少なくとも 300 名と推定)。また情報源となる素材への障壁を取り除くため、最も関連性の高い出版社と関係を構築します(現状では世界トップの購読性データベース 100 社超と提携を維持)。

    • 私たちの介入が重要な知識(vital knowledge)にプラスの影響を与えると保証するには、コミュニティ優先のコンテンツについてその増加とそれらの質の両方を測定し、注目する要素は改版率、出典(citations)と画像の件数などとします。
      • 主な成果 WE2.1:第2四半期末(Q2)までに投稿者支援の仲裁を3回実施し、ウィキペディアにおける重要なコンテンツの状態を改善します。
        • この KR では編集メカニズムが含んでいるコンテンツ格差を明らかにし、例えばウィキペディアで画像を探したり、コンテンツの翻訳、新しい記事を書き下ろすときにガイドを参照できるなどがあります。また小規模な言語コミュニティでは社会技術の介入を応用して、コンテンツ作成活動を支えるテストをします。成功の測定はそれぞれの仮説ごとに行います。
      • 主な成果 WE2.2:第3四半期(Q3)初めまでにウィキメディアのコミュニティによってウィキ関数が最低10件作成され、少なくともウィキメディアのプロジェクト最低10件でコンテンツ作成に使います。
        • 現在、コンテンツをある程度の量、まとめて作成できるツールは、すべてのウィキペディアで利用できるわけではありません。対象にはテンプレートとモジュールが含まれ、それらは大規模なウィキペディアでコンテンツの作成と維持に使用されてきました。ウィキ関数(Wikifunctions)を利用すると、これらツールの利用がより多くのプロジェクトに広まり、ローカルのコミュニティは、これらのツールを独自に作成または維持する必要から解放されます。
        • ウィキ関数の当初の能力には以下を想定します。
          • 変換関数(装飾のないウィキ平文)はより包括的なコンテンツを提供し、労力がかかりすぎて実現できなかった部分に対応します。
          • 特定の記事の冒頭の文章と段落(装飾のないウィキ平文)は、ウィキ類全体で一貫性と正確性を高めます。一例として、多くのウィキで長年にわたって読まれてきた記事、あるいはイタリア語版ウィキペディアの人物伝などがあります。
          • ウィキデータを活用できるコンテンツなら、データ更新のたびに自動処理で維持できること(都市の人口や住民の年齢など)。

消費者の体験(WE3)

  • 目標:さまざまな世代の読者がウィキペディアに参加して長いあいだ続けると、読者維持率と寄付活動が目に見える形で増加します。 協議する
    • 目標の文脈:この目標が焦点を当てるものごととは、新しい読者の維持は革新的なコンテンツ形式を用いること、コアな読者の維持には慣れ親しんだ読書体験の強化、また長期の持続可能性を確実にするには読者とのつながりを深めたり寄付の多様化を介することです。コン​​テンツを見つけやすくするため、AI 要約や個人化したラビット・ホール(personalized rabbit holes)などの新しい実験的な機能を使った取り組みを継続します。さらにまた、リーディング・ファネル(※)のより深い部分で読書体験の質を維持し向上する取り組みや、読んだ/読みたい記事一覧など編集以外の参加によって、読むという行動のキュレーションを探求することも含まれます。この取り組みは寄付者を対象にする場合、引き続き収益源の多様化の重点をプラットフォームの内部からとします。("※"=訳注:Reading Funnel、マーケティング用語、見込み客の行動をモデル化して商品やサービス購入までを段階分け)
      • 要望リストの項目 主な成果 WE3.1:第4四半期末(Q4)までに非ログイン読者の学習と関与の方法を試してA/B テストで測定し、その保持率をアプリ版で5%、ウェブで版3%増やします。
        • この KR の焦点は、コンテンツ閲覧や学びの最適化を最大化する体験に投資を続けることと、多くの場合に新しい技術と形式の採用を援用して - 既存のコンテンツを魅力的に示す新しい方法に重点を置きます。今年度は新機能の実験を続けながら、実験の成功例をウィキ類やプラットフォーム全体に拡張することにも焦点を当てたいと考えています。当 KR の作業範囲は、Web サイトはモバイル版とデスクトップ版に、アプリは iOS版と Android 版の両方にそれぞれまたがり、コンテンツ発見(閲覧エントリ・ポイントとおすすめ機能)と、適応可能な学びの形式に重点を置きます(記事のまとめや、コンテンツのリミックスに機械支援を援用)。
        • 要望リストの焦点エリア: 新しい消費者体験
      • 主な成果WE3.2:第2四半期末(Q2)までに、寄付者とつながりを育み深めて摩擦を軽減する製品介入を通じて、バナーやメール以外の方法による寄付数を前年比 5% 増やします。
        • このKRで引き続き模索する件とは複数のエントリーポイントを新設して、読者を寄付者に転換するきっかけ作りと、読者にとってはその他のチャンスを得たり寄付もできるようになりウィキとのつながりを深めてもらうこと、具体的には読者を維持する方策として個人に寄り添ったコンテンツの提供もしていこうとしています。

当KRでは募金チームと協働し、エントリーポイントの新規導入と、アプリとウェブに既存のエントリーポイントの反復改善に重点を置きます。

      • 主な成果 WE3.3:第4四半期末までにアカウントを保有する読者の維持率をA/B テストで測定し、アプリ版とウェブ上の合計 5%、増加
        • この KR ではゴールを現在の読者がこれからも読者をやめないことと設定し、既存の読者にも経験豊富な読者にもさらに向上した読書と学習体験をもたらして、それぞれの人がサイトとのつながりを深めたり、より多くのことを学んでもらうことが要点であり、その上で、その人たちが寄付や編集の道に進めるようにこちら側で準備を整えてオープンさを確実に保つことを目指します。ここで注力する作業とは、Web とアプリの読書体験の改善(読みやすさ、ナビゲーションと発見の改善)、さらにキュレーションとパーソナル化を構築して反復改善することにあります(読書リスト、個人に特化したおすすめ、利用歴と記事履歴その他)。
      • 主な成果 WE3.4:第3四半期末までに、現在のキャッシュ・サイトの展開に従って、現在のサービス品質とセキュリティ標準を満たす小規模のキャッシュ・サイトを 1 つ展開します。
        • この KR ではWeb サイトのパフォーマンスを向上させると読者側のレイテンシーを削減できるという概念の証明に焦点を当て、キャッシュのインフラ簡素化、サイト展開プロセスのキャッシュ改善を実現したい、そのためにはベースライン展開時間を現行の平均およそ1年から最高で四半期に短縮することが必要だと考えられます。ここで焦点となるのは簡素化を完了させて固有の PoC を展開し、セキュリティ評価を実施すること、さらに公開クラウドでエッジ・キャッシュの導入をさらに展開するかどうか決定する手順のまとめ作りになります。レイテンシー低減はページ閲覧を増やすと実証済みだし、地理的にもっと多様な読者基盤をもたらす可能性があります。

信頼性と安全性(WE4)

  • 目標:強化された不正使用防止機能を開発し、ユーザーの個人情報保護と安全性保護を強化し、同時に広範囲かつ標的を絞った脅威からプロジェクトを守ります。 協議する
    • 目標の文脈:不正使用対策機能の一部は更新しなければなりません。IP ベースの不正使用軽減は効果が低下傾向にあるし、複数の管理ツールは効率性向上が必要だし、加えて、大規模な不正使用に対抗するには統一戦略の策定が求められ、さまざまなシグナルや軽減メカニズム(キャプチャやブロックなど)を組み合わせた利用を進める必要があります。今年いっぱいを使い、この分野における最大の問題に取り組みを始めます。さらにまた、不正使用防止へのこの投資は、コミュニティの健全性を知りその改善に当てる投資とバランスしなければなりませんし、その側面のいくつかはさまざまな規制要件の対象になっています。
      • 主な成果 WE4.1:第4四半期までに、すべてのプロジェクトに、簡単に見つけられ文脈に沿った事案通報システムを導入します。
        • 利用者の安全と幸福の確保は、私たちのプラットフォームの基本的な責任です。多くの法域では、ウィキメディアのようなオンラインのプラットフォームでは嫌がらせやネットいじめを発生させるなどの有害なコンテンツを監視し、対策を講じるよう義務付ける規制があります。これらの問題に対処しないままだと、プラットフォームは法的責任や規制上の制裁を受ける可能性があります。
        • 私たちは、利用者が簡単に見つけて直感的に報告できるメカニズムを通じて、危害の差し迫った脅威を報告できるようにし、そのような事案(incident)の把握と必要に応じた迅速な対応に結びつけたいと考えます。これはプラットフォームに貢献する利用者に安心してもらうための第一歩です。私たちはこれを実現しようと、今まさにウィキ類に事案報告システムを展開しているところです。
      • 主な成果 WE4.2:不正使用防止ツールについて、モバイル版編集ブロック通知の行動喚起の介入(インタラクション)の精度を測定値X%減に向上させます。
        • 既存の機能を改善し、不正行為をする者をより正確かつ効果的にブロックできる新しいツールを提供したいと私たちは考えています。利用者がブロックされたとき、モバイル編集インターフェースに表示される「行動喚起」リンクとやり取りしているかどうか確認するのも、この案の有効性を測定する方法の1つです。利用者がそのリンクを使う可能性が高いと想定する理由は、IPブロックはその人にとってマイナスの影響をもたらすからと想定します。特定の利用者と、行動喚起リンクとやり取りの回数が減ったなら、IP ブロックに付随する被害も減らせたのではないかと考えられます。この KR に関する作業がもたらす効率の向上とは、究極には不正行為防止ツールのインターフェースの効率向上を目指しており、不正利用フィルタ(AbuseFilters)のシグナルの新設/改善、ソックパペットと追放回避の検出を改善しそれぞれ低減させ、付随する被害が発生するかどうか情報を表示し、ボットの検出強化が含まれます。
      • 主な成果 WE4.3:SRE の人的介入を必要とする大規模攻撃の数を 50% (前予算年度比)
        • インターネット環境の進化は、大規模なボットネットの台頭や攻撃の頻繁化などにより、従来の方法は大規模な不正行為を制限しようとしても時代遅れになりました。このような攻撃を受け、リクエストがインフラに殺到してサイトが利用できなくなったり、大規模な破壊行為に対抗するコミュニティの能力が圧倒されたりするかもしれません。また高い権限を預かる編集者や技術コミュニティに過度の負担がかかってしまいます。
        • このような攻撃を自動的に検出し、耐久して軽減または阻止する能力は、早急に向上させる必要があります。
        • 今年は、私たちに対して定期的に攻撃をかけてくる IP アドレスとネットワークの検出を自動化し、有害な実体が私たちのシステムに継続的に加える負荷の軽減に重点を置きます。
      • 主な成果 WE4.4: 第2四半期末(Q2)までに、臨時アカウント(Temporary Accounts)を100%のプロジェクト群に導入し、アカウント未登録編集者の個人を特定できる情報の公開対象は登録利用者の0.1%未満になりました。
        • 臨時アカウントの目的は、未登録編集者の個人情報(IP アドレス)を公開から保護して、アクセスは巡回のために必要な人に限定して制限しますから、個人情報保護を向上させ、安全性を高めることにあります。このプロジェクトは利用者の安全性を大幅に向上させるだけにとどマラズ、さまざまな規制要件の準拠においても重要です。
      • 主な成果 WE4.5:信頼と安全のために AI に関わるリスクと機会の評価を実施して公開し、潜在的な脅威と機会を特定して、ウィキメディアのプロジェクト群に推奨する緩和策または採用戦略も特定します。
        • AI はインターネット上で急速に進歩しています。AI の普及につれて、多くの機会と脅威がもたらされます。たとえばコンテンツ生成はより簡単かつ安価になりますが、仲裁の困難さが増していきます。同様に、研究の実行は、はるかに少ない労力でできても、AI が生み出した幻覚はないかどうか、識別は困難です。人間は今後も AI 環境という情報源にぐるりと囲まれているとして、AI ではしばしば堅牢な安全対策が欠けています。
        • このプロジェクトの目的は、ウィキメディアのエコシステムの信頼性と安全性の側面に AI がどう影響するか評価することです。対象は次のものを含みます。
          • AI 影響評価の公表
          • 製品機会を識別すること
          • 使用できるモデルを特定し、それらの統合計画を策定すること

インフラの責任ある利用(WE5)

  • 目標:開発者と再利用者は、厳選された経路で知識のコンテンツにアクセスし、インフラの持続可能性とコンテンツの責任ある再利用を保証します。 協議する
    • 目標の文脈:この目標の重点は、コンテンツの責任ある再利用に道筋を確立することにあります。
    • ウィキメディアはウェブ上にあり、人間が査読してきた最大の知識コレクションをホストしています。これにより私たちの知識インフラは人間ばかりかデータの自動化消費者にとっても、貴重な目的地になりました。私たちのコンテンツは検索エンジンやソーシャル・メディアのプラットフォーム、e コマースに受け渡され、AI の台頭以来​​、大規模な機械学習モデルのトレーニングに使われています。消費者はデータを取得しようとページをスクレイピングしたり API を使ったり、コンテンツをダウンロードしたりします – 通常は帰属を表示しないまま。利用者の認証をしないトラフィックの世界ではユーザーを一人ずつ確実に識別しようとしても不可能なため、私たちのインフラの責任ある使い方ができるようにするのも、責任を負うように強制するにも能力を大幅に制限されてしまいます。

コミュニティが今後も有効であるようにしながら、コンテンツの自動消費にしきい値を設けるにはどうすればよいでしょうか? どうすればユーザーがサポートを受けられ推奨されるチャンネルに誘導できるでしょうか? 責任あるコンテンツの再利用を奨励するには、どのようなガイダンスが求められるのか? 一貫性のある開発者体験を推し進めながら、どうすればボランティア開発者や職員や再利用者のニーズを満たす製品を構築できるのか? これらの疑問のすべてが目新しいわけではなくても、これらに緊急に対処しなければならない事態は飛躍的に高まっています。つまりリクエスト数は2024年以降、劇的に増えており、その増加のほとんどはクレイピング・ボットによるもので AI を活用したワークフローや製品のトレーニングデータ収集が目的です。インフラには持続可能でない負荷がかかっており、人間が知識にアクセスしようとしてもできない危機が迫っています。健全なバランスを再構築するには今すぐ行動を起こす必要があり、ウィキメディアのプロジェクト群を効果的に支え、私たちの使命が持続して成功を続けられるようにしなければなりません。

      • 主な成果 WE5.1:第4四半期末(Q4)までに、自動化されたトラフィックは既知の開発者またはアプリケーションに起因する割合が50%に達して、不正使用を防止しインフラの持続可能性を高めるようになります。
        • 現時点では、自動トラフィックの責任者を特定する方法は限定的で、オンウィキとは異なり利用者との連絡やアクセス権限を規制する方法も限られています。外部からの自動トラフィック量が大幅に増加しており、私たちにとって持続可能ではなく、人間による知識へのアクセスにリスクをもたらすものです。既知のアカウントに起因する自動トラフィックの割合増を目指して、大量の情報スクレーピングと API 使用に対してはアクセス・レベルの階層に基づいて認証と承認を求める所存です。これによりインフラ保護、公正使用に関する組織統治(ガバナンス)改善のため、コンテンツを大規模に再利用するユーザーを特定し、並行して利用者のニーズにもっと効果的に対応できます。また技術コミュニティをより適切にサポートする方法も検討し、より一貫性のある開発者エクスペリエンスの提供によってコミュニティ参加者の優先アクセスを保護し、開発者に新機能を提供していきます。
      • 主な成果WE5.2:2025 年第4四半期末(Q4)までに、ウィキメディアのウェブAPIエンドポイントの X% を共通インフラによってサポートするようになり、一貫性を高めた開発者体験の提供と、開発者の負担軽減、ウィキメディアのウェブAPI 体験の使いやすさの向上を実現します。
        • 私たちは開発者パスウェイのエクスペリエンスと持続可能性を向上させようと、ウィキメディアの開発者全員に、一貫性を高め安定していて発見しやすいウェブ API の提供を目指しています。集中化を高めたインフラをコア API 機能に導入して、 API 提供の簡素化と共に、次の事項は一貫したパスウェイとガバナンス実現の対象にするよう目指します。すなわち OpenAPI 仕様と解説文書、開発者の識別とアクセス制御、API に方針を施し、ルーティングとバージョン管理、エラー処理。API 提供の合理化とは、ウィキメディアの使命に役立つツールやボット、研究プロジェクトや機能の構築をより迅速化してより簡単に、そして楽しくすることです。このアプローチにより複数世代にわたる使命の未来を支え、そのために API インフラの管理コスト削減、悪質な行為者に対抗する可視性とアクセス制御の高度化、より強力な開発者コミュニティ育成を実現します。
      • 主な成果 WE5.3:第2四半期末までにウェブ版、アプリ版、音声アシスタントと LLM に新しい帰属ガイドラインを公開して、ウィキメディアのサイト全体にリンクを貼り、再利用のデモを少なくとも2件導入して測定可能な関与なを促し(例:ガイダンスを開くクリックスルー率 X% など)、外部の再利用パートナーは少なくとも1件に最善慣行の帰属を採用してもらいます。
        • 責任ある再利用を促進する明確な最善手法のガイダンスを提供し、ウィキメディアのコンテンツの適切な帰属表示を増やします。これは具体的には主要なプラットフォーム(ウェブサイト、アプリ版、音声やマルチメディア)の帰属表示ガイドラインの作成と、実用的な例を少なくとも2件提示することで、ウィキメディアのコンテンツの模範的な適用を強調します。成果の例には、メディア組織を促してウィキメディア・コモンズの画像にクレジットを付与してもらい、関連のあるウィキメディアのデータを検索エンジンにもっと効果的に表示させること、または透明性と責任ある方法で AI アシスタントにウィキペディアの知識を統合させて信頼性を高めることなどがあります。帰属表示の実践を強化すると、一般の認知度が高まり、ウィキメディアのプロジェクト群への関与が進むばかりか、知識のリミックスや、責任を負って誤用を阻止する新しい方法確立にも役立ちます。
      • 主な成果 WE5.4:情報スクレーパーに起因する量は、リクエストのレートで測定値20%、帯域幅で測定値30%を削減します。
        • スクレーピングは昔から行われてきました。利用者に情報を提供しようと検索エンジンがウィキペディアに依存してきた年月は十年どころではないものの、直近では私たちのデータをかき集める別の大きな動機があります。つまりインターネット上で査読済みの多言語知識コンテンツを探すとこれが最大の一式であることと、大規模な言語モデルをトレーニングするには基本のツールだからです。これは私たちがかかえる百科事典のコンテンツと、ウィキメディア・コモンズというマルチメディアのリポジトリの両方に当てはまり、画像を生成する機械学習モデルにとって非常に貴重です。
        • その結果、過去1年にスクレーパーのトラフィック量が大幅に増加し、関連のサイト安定性事案(インシデント)も増加しました。サイト信頼性エンジニアはクローラーのレート制限または禁止をケース・バイ・ケースで繰り返し実施して、インフラを保護しなければなりませんでした。スクレーピングは、私たちの送信帯域幅が2024年に50% 増になる程、非常に顕著になりました。それに加え、最近の分析では、最もコストのかかるリクエストの少なくとも 65% は、ボットが実行していると判明しました(※=キャッシュ・サーバでは対応できないためメインのデータベースが提供する)。
        • 私たちが生み出すトラフィック量に比べると、私たちの計算機処理リソースは非常に限られており、それらのリソースを誰に提供するか優先順位をつけなければならないし、優先するなら人間の消費であり、リソースが限られているのだから、ウィキメディアのプロジェクト群と貢献者への対応を優先したいと考えています。

製品を提供する道のりをできるだけ早く(WE6)

  • 目標:ウィキメディア開発者は、迅速かつ確信を持って製品をエンドユーザーに提供すること。 協議する
    • 目標の文脈:戦略の4本の柱を効果的に達成するには、ウィキメディアの開発者は高品質の製品をできるだけ早く提供しようとするなら、効果の高い活動に時間と労力を費やす必要があります。ワークフローが過度に複雑だったり、標準ツールの欠如、あるいはシステム構成要素(コンポーネント)が持続不可能では、これらの成果を妨げるばかりです。
    • この作業の基盤には、過去2年分の計画で得た勢いがあり、メディアウィキをプラットフォームとして、またその開発と展開を支えるソフトウェアとして進化させています。この年の作業の重点は、より信頼性の高い開発環境の提供、プリプロダクトのワークフローの簡素化、プラットフォームとインフラのリスク軽減に置きます。
      • 主な成果WE6.1: 第4四半期末までに、テストウィキのトラックを超越する並列トラックのバグ(train-blocking bugs)の件数を10%削減
        • 2024年には、メディアウィキの展開を妨げる緊急事態が発生したせいで、開発者が作業をやり直さなければならなかった回数は144回でした。バグはこれらの事例の多くでテスト・ウィキに展開後に発見され、つまり問題の及んだ範囲は潜在的な数十億人の利用者でした。バグがあるという事実は私たちには制御できないとしても、バグの早期発見ができたなら、ヒーロー・ワーク(hero work)の必要性が減ります。さらに開発者には、実際の運用に移行しても問題が起こらないという自信を植え付ける可能性があります。
        • これらのバグを早期に発見するには、開発および展開のライフサイクル全体を通じて、開発者が自信を持ってコードを配信およびテストする必須環境を提供します。さらに欠かせないのは、これら改善が開発者の速度を犠牲にしないことです。
      • 主な成果 WE6.2:第4四半期末までに、製品版の準備完了評価チェックリストの4ステップを SRE の介入なしに実行できるようにします
        • サービスや機能を新しく本番環境に導入するには、現状で24段階のリストに従わなければならず、各ステップでは通常、SRE(サイト信頼性エンジニアリング)の支援が欠かせません。そこでSRE アンバサダー・プログラムを確立し、開発サイクルの早い段階で介入してもらい開発チーム自体の能力を高めようとしましたが、タスクの多くは完全に自発的に対応であるべきです。現状では、自動化可能なのに手動の反復作業が山積しており、開発チームの件数に応じて線形状に増えていきます。長い目で見ると、これは SRE チームにとって持続可能ではありません。
        • こうした作業の多くは従来は開発チームでは抽象概念とされたままであり、プラットフォームとやり取りする一連の共通ライブラリを共有し、最善手法の維持により、乗り越えてきました。ところが新インフラの Kubernetes に移行したときにこれらは廃止されたきりで、直接の代替手段はないままです。現在、私たちが構築し展開する方法に適用できるように、同様のライブラリや解説文書や研修を提供したなら、サービスや機能を新しく製品環境に展開する前段階で必要な関与の量を SRE(サイト信頼性エンジニアリング)から減らせると考えています。
      • 主な成果 WE6.3:第4四半期末までに、ウィキペディアのページ閲覧数は Parsoid 経由で100%提供すること
        • Parsoid は強化された機能を提供し、ウィキ文の進化とプラットフォームの将来性を保証します。パーサ2つを同時に維持しようとすると技術的負債と複雑さが増してしまい、長期的には持続可能ではありません。さらにウィキ関数(Wikifunctions)など新プロジェクトの成功は、Parsoid が広く利用可能であることに依存しています。
        • 私たちは、小規模なプロジェクトを対象にロールアウトを拡充してきましたが、今年はウィキペディア類に取り組む準備が整う予定です。ウィキペディアのページビュー総計を Parsoid(パーソイド)を使って読み取ること、これが次の最も重要なマイルストーンです。この作業はロールアウト自体に加えて、パフォーマンスの課題解決と、読者や編集者にその影響を効果的に伝えることも含まれます。
      • 主な成果 WE6.4:第2四半期末までに、ウィキの展開や拡張継続の能力を脅かすと特定されたリスクを少なくとも2件、軽減または許容レベルまで削減する作業を完了すること
        • 私たちのプラットフォームと公開プロジェクトの成長と持続可能性に迫る潜在的な脅威としてスケーラビリティや信頼性、またはセキュリティのリスクがいくつか特定されており、それらはターゲットを絞ったいくつかの取り組みで軽減または緩和する予定です。
        • 一例として、今後の数年でウィキメディア・コモンズのコアなデータベースの構造をリファクタリング(訳注:ソースコードの内部構造を整理)して、利用可能なサーバのハードウェアの容量が成長を制限しないようにする予定です。また、メディアウィキと関連サービスを動かすプログラミング言語の PHP は、より新しいバージョンに更新する予定です。特定済みのその他のリスクのせいで、セキュリティ対策を追加してインフラを保護し強化する必要が出てくる可能性はあります。

信号およびデータサービス(SDS)

指標(SDS1)

  • 目標:意思決定者は製品や戦略の決定について、信頼できてタイムリーな人間とボットのトラフィック・データをより多く活用して、役立てています。 協議する
    • 目標の文脈:トラフィック指標は、自動化されたトラフィックがこの数年の間に増大したせいで信頼性が低下しました。その上、データの複数の問題が浮上し、識別までの時間と解決にかかる時間が増大しています。これら問題のせいで、計画と製品の決定に重要な入力となるはずなのに人間とボットのトラフィック・パターンを評価する私たちの能力は下がって制限を受けてしまいました。
    • 2025-26会計年度にはトラフィック指標に重点を置き、現在のパイプラインにおけるデータ品質の格差解決の事例研究をしてデータ品質の問題を監視して解決するインフラと手順を設定し、意思決定者にツールを提供して、人間と自動トラフィックの傾向を理解できるようにします。
      • 主な成果 SDS1.1:第1四半期末までに、データ品質と自動トラフィック検出のベースライン指標は、ページ閲覧指標を用いるアナリストにアクセス可能にすること
        • この KR で検討する仮説からは、現在のトラフィック検出自動化ヒューリスティクスのギャップは何か、ページ閲覧のトラフィックを適切に分類できない部分はどこか特定し理解しようと目指します。これらの洞察はページ閲覧の指標生成と分類をになうパイプラインの改善に役立ちます。さらにータ品質指標を定義して、データ精度の向上を監視し測定します。
        • この KR はこの段階でパイプラインのどんな改善が必要か特定して、後続の KR(KR2)の基礎を築くとともに、重点を実装に渡していきます。このフェーズで確立したデータ品質の指標は、将来の機能強化の有効性を評価するベンチマークとして機能するものになります。

実験用のプラットフォーム(SDS2)

  • 目標:製品マネージャーは、製品機能の変更がウィキペディアに及ぼす影響を迅速かつ簡単に、自信を持って評価できます。 協議する
    • 目標の文脈:製品機能の開発においてデータに基づく意思決定を可能にし加速するには、製品マネージャーが使える実験プラットフォームが必要で、そこでは機能の定義、対象利用者層の選択、影響測定が可能になります。作業開始から分析までの時間短縮はとても重要であり、学習のタイムラインを短縮すると実験が加速し、最終的には革新(イノベーション)が進むからです。手動タスクと測定に特注のアプローチをするから、スピードアップを妨害すると判明しています。理想としては製品マネージャーが実験の開始から発見まで、技術者やアナリストの手動介入をほとんどもしくはまったく行わないシナリオを採用することです。

来たる会計年度には、コアな体験(Core Experiences)が実験対象として関心を持った分野がウィキペディアである点(組織戦略ではウィキペディアに注力)、また、私たちがウィキペディアに重点を置く理由は、どのチームが、あるいはプロジェクトが進行中か、より明確に示して焦点を絞ることが可能だからです。他のチームも実験プラットフォームの構成要素(コンポーネント)を現在は用いており、今後も使い続けるかもしれませんが、それらにはこの目標で使うために焦点を当てていません。

      • 主な指標 SDS2.1:第2四半期末までに、ウィキペディアの読者機能を測るとき、2要素A/B テストを実施する製品マネージャーの所要時間を6週間未満に短縮します(データ収集期間を含めない)。
        • 現在、製品マネージーはアナリストやエンジニアに依存し、手動プロセスやデータの信頼性の問題が原因で – 仮説から結果まで、実験期間を除いて – 10週以上かかる実験サイクルに直面しています。これらの依存関係のせいで学習や反復開発、革新が足を引っ張られています。私たちのプラットフォームはセルフサービス機能を備えていて、製品マネージーがその教育を受け権限を与えられたなら、製品に関する決定は信頼できるデータに基づき自信を持って6週間以内に下すことができます (処理の実装とデータ収集の期間は除く)。

将来の観衆(FA)

将来の観衆(FA1)

  • 目標:ウィキメディア財団は私たちの活動が変化を続けるインターネットで新たな視聴者にサービスを提供できるよう、戦略的投資について推奨事項を備えています。 協議する
    • 目標の文脈:ウィキメディア運動は読者や寄稿者を引き付けよう、維持しようとして苦戦しており、それは技術とオンライン利用者の行動が絶えず変化するからです(例:ソーシャル・アプリ経由で情報を入手する傾向の高まり、エデュテインメント人気が短い動画に偏ること、生成型 AI の台頭など)。これらの変化に伴い、情報作成と提供の新しい方法がもたらされて、新しい観衆に提供するサービスも機会も生まれています。しかしながら、私たちはウィキメディア運動として課題を克服して新しい機会をつかみたくても、データに基づいた明確なイメージを持たないままであり、どんな潜在的な戦略があるのか、それぞれの利点とトレードオフを完全には把握できていません。一例として、次のような戦略を採用すべきか、やめておくべきか……。
      • チェットボットなどの新しい大規模な機能に投資してみる?
      • ウィキメディアにある知識と道のりを使って人気のあるサードパーティのプラットフォームに貢献してみませんか?
      • 他にもありますか?
    • ウィキメディアが複数世代にわたるプロジェクトとなるよう、私たちは仮説を検証し – ウィキメディア財団とウィキメディア運動のために – 追求すべき有望な戦略をより深く理解し推奨して、将来の視聴者を引き付け、維持していきます。
      • 主な成果 FA1.1:第3四半期末までに将来の観衆(Future Audiences)の実験的洞察と推奨事項を受けて、将来観衆チーム以外のチーム管轄の目標または主な成果の少なくとも1件を、翌年の年間計画草案に反映すること。
        • 2020年以来、ウィキメディア財団では将来の知識消費者および情報投稿者の世代にサービスを提供し、私たちが無償の知識の活発な運動であり続ける上でその能力に影響を及ぼすであろう外部のトレンドを追跡してきました。将来の観衆(Future Audiences)という小規模な研究開発チームは、次のことを行います。
          • 迅速かつ期限付きの実験(1会計年度あたりに目標とする実験は最低3回)を実施して、これらの傾向に対処する方法を探ること
          • 実験から得た洞察に基づいて、通常の年間計画の期間中に WMF が追求すべき実験的でない新しい投資 – つまり新製品またはプログラムでチーム全体で取り組む必要があるもの – を推奨します。
        • この主要な成果の達成とは、その目標または主要な成果が将来観衆担当以外のチームに管轄され、なおかつ将来観衆チームの推奨事項によって推進された状態で、翌会計年度の年間計画草案に少なくとも1件、記載された場合に成り立ちます。

ソーシャル・ビデオ(FA2)

  • 目的:(25歳未満の)若者はウィキペディアのコンテンツを学んだり関わったりすると、いつも時間を注いでいるお好に入りのオンライン・プラットフォームでそれを共有するのを好んでいます。 協議する
    • 客観的な背景:今年度、将来の観衆(Future Audiences)を対象に短編動画を用いた実験をしたところ、これらプラットフォームなら大勢の若年層観衆に訴求できるという結果と、その反面、ブランド健全度データ(Brand Health data)を調べると、Z 世代観衆の間でウィキペディアの認知度と親近感が低下し続け、それに対抗しようとしても現在の投資ではちっとも足りない点が示唆されます。
    • この対象世代に効果的にアプローチして関与するには、さまざまな戦術の取り組みが必要で、関与を大幅に強化する必要がある分野とは、有料マーケティングやインフルエンサーに対するマーケティング、クリエイティブな感覚を活用したキャンペーン、世の中のトレンドに機敏に反応しつつ、これらチャネルで実験レベルを向上させることなどを考えています。
    • 私たちが直面している課題の克服にはより大きな投資が必要になると予想しており、具体的には広報連絡(コミュニケーション)とマーケティングの取り組みを介してエンゲージメントを増やすこと、なおかつ部門間の協働を促してウィキペディアのブランドとコンテンツの存在感をこれらプラットフォーム上で高めたり新しい製品と体験を生み出すことなどが当てはまります。
      • 主な成果 FA2.1:上半期末(H1)までに、所有するすべてのチャンネルで短編動画コンテンツの視聴回数500万回を達成します。
        • 今年、私たちは TikTok、Instagram、YouTube に置いた @Wikipediaチャンネルからショート動画を公開後3か月以内に、視聴約100万回を達成しました。次の会計年度の始めまでに自前のチャンネルのフォロワー数が増え、効果的で関与したくなるコンテンツをもっと深く洞察して、さらに多くの視聴者にリーチできると期待しています。
        • 今年前半は野心的な目標を設定し、より大きな影響実現を目指したり、新しい戦略/プロセスを作って作業を促進させ、その目標達成のために追加リソースを提唱できるようになることを期待されています。
      • 主な成果 FA2.2:上半期(H1)末に実際に達成したページ閲覧を基準線として繰り返し、下半期(H2)末までに H1達成値の 10% 増しを実現します。
        • 今年上半期は 500 万回視聴を目指していますが、当初の目標を大幅に上回ったり下回る可能性もあります。今年下半期には(予測目標500万回に対して)現実のベースラインを確立し、効果的な戦略やリソースのニーズもさらに学習するから、当初のベースラインを上回るだろうと期待しています。
      • 主な成果 FA2.3:将来観衆の新しい学習/メディア消費の方法を対象とする製品をプラットフォーム外部で立ち上げ、製品ブランディングおよびマーケティングの共同キャンペーンを介して市場に投入します
        • 通常、将来の観衆チームが取り組む実験とは最小限の/オーガニックな(organic)マーケティングを土台にした小規模なものです。今年はプラットフォームの外部で若い視聴者をターゲットにして、規模がもう少し大きな新製品 + マーケティングのキャンペーンに時間を確保したいと望んでいます。

製品と技術サポート(PES)

製品と技術サポート(PES1)

  • 目標:WMF製品・技術チームは手順の改善により的確さを増して、私たちの文化に前向きな変化が促されます。 協議する
    • 目標の文脈:この目標は、ウィキメディア財団がより速く、より円滑に、より優れた業務をこなすことです。私たちの仕事のやり方全般に関わります。つまり業務の過程において摩擦や障害(効率の悪さやエラー)を減らし、影響をより早く及ぼすことを意味します。この目標はまた、部門や組織全体が採用できる業務の進め方がいくつからあるなら、それを学ぶことも対象とします。
      • 主な成果 PES1.1:利害関係者チームが情報に基づいた意思決定を行えるように、どの製作サービスの SLO を定義するか信頼性関連作業の優先順位付けに基づいて6件を選び、SLO 定義とその使用法について私たちが得た学びを最大化して盛り込むこと。
        • サービス・レベル目標(SLO=Service Level Objective)とは、サービス・レベル(信頼性/パフォーマンス)について利害関係者チーム間でかわした合意であり、それぞれのチームは協力してこれを満たします(超過は大幅にならないよう配慮)。たとえば開発チームが信頼性やパフォーマンスの作業を優先または非優先にすべき時期や、問題の構成要素の特定に役立ちます。それぞれのチームで注意する必要があるのは、緊急を要するもの(アラート/事案対応/重大なバグ)とそうでないものの識別です。その目標は機能間(functions)の摩擦軽減にあり、ターゲットの交渉や、優先順位付けを明確に共有し通知することにあります。
      • 主な成果 PES1.2:要望リストを基準に第1四半期(Q1)と第2四半期(Q2)に提出されたリクエストのうち、14日以内に返答して状況を変更したものを80%にすること。
        • 2024-25会計年度に私たちが得た学びは、要望から(重点分野を介して)戦略的な作業に情報が渡ること、そして要望の対処と評価は共同作業であることでした。また、財団である私たちは要望に対処する方法の合理化ができること、特定の要望を取り巻く状況と財団の立場はもっと適切に伝える必要があることも学びました。
        • この KR では要望の処理速度と効率の改善策を実験し、要望を評価してコメントする財団職員の人数を増やし(労力の縮小)、製品ごとの合意済み目標に照らして要望評価のフレームワークに実験を施す予定です。さらにコミュニティ主導のアイデアがチームと製品の目標に一致する件に関しては、要望のターゲットを絞ってブレインストーミングを試みたいと考えます。締めくくりとして要望リストに対するコミュニティの感想を測定して評価に取り組む所存です。
      • 主な成果 PES1.3:初期段階の部門横断的な実験2件から、外部の観衆として消費者や寄付者、投稿者の検証を受け、財団の年次計画に組み込むこと。
        • この作業は、実験と実験プロセスを作成して組織全体に導入することを見越しています。
        • 財団は、検証済みの初期段階の実験2件を年間計画に組み込み、部門間の実験文化を強化します。

この取り組みは、製品技術部門(Product & Technology)の機能チームを超えて共同作業を促し、組織内の他部門と組む(すなわちコミュニケーション部門やアドバンスメント部門などと)さらなる革新を奨励します。テスト前の新しいアイデアを植え付け、実験のプロセス合理化により、複数チームの生産性を高め、影響を拡大します。成功かどうかは、部門間の実験を年ごとに2件成功させること、それらを将来の OKR 作業に融合させて、実験手法の採用を増やしたかどうかで見極めます。成果の例を挙げるなら新人編集者の成長と生産性を高める新しいプロトタイプであり、実験的な機能で読者や寄付者とウィキペディアとのつながりを深めるものまで含まれます。特定の機会の一例には、手探りで規模も小さな機能同士を結び付けたウィキペディア発足25周年の企画がありました。

計画立案を共同で

2025年1月時点の情報更新。

Portrait of Selena

年度計画は、次の年度に実施したいことをウィキメディア財団が説明するものです。私たちは、この計画が参加型で、意欲に満ち、達成可能なものにするために精力的に仕事をしています。毎年私たちは計画を作るため、貢献者の皆さんに、展望、希望、特別の要望をうかがっています。それは、製品チームのコミュニティとの会話、コミュニティの要望リスト、コモンズ会話シリーズのようなコミュニティの会話など様々な方法により、会議やこのようなウィキページを通して行っています。

私たちの次の年次計画では、すなわち2025年7月から2026年6月にわたって、多世代の展望に最もよく貢献する方法を考えており、世界とインターネットの急速な変化、それから無償の知識をめぐる私たちの使命にどのような影響があるかを踏まえています。

昨年申し上げたように、新しい世代の注目を集めようと偽情報や誤情報のまん延するインターネットやプラットフォームで、信頼性の高い情報を提供できるという私たちが他と一線を画す可能性について、注目していくのが必要です。ここには、不公正や差別や偏見により失われた情報も含め、全ての人類の知識の総和を編集し提供するという私たちの目標が含まれます。私たちのコンテンツは、AIや豊富な経験により変化し続けるインターネットの中で、提供され続ける必要があります。そして最後に、私たちの製品のための共有する戦略や資金調達の方策を見つけることで、長期間にわたりこの仕事を支援できます。

次年度の目標をどこに絞るかの選択とトレードオフのため、私たちは質問を設定し、最大限の効果を得るために限られた資源をどこに使うのがよいか考えました。

ここに設定された優先順位に基づいて製品技術部門がどのようなサービスや機能を構築するかに興味をお持ちなら、3月に具体的な目標と主要な結果についてコメントする機会を設けます。 (参考のためここに現在の目標主要結果を挙げておきます。)

私たちの技術的環境における課題や機会、次年度計画で設定すべき方向性について考えたい方は、下記の質問について一緒に検討ください。

私たちはこれらの質問についての情報を、いろいろなやり方で集め続けています — コミュニティでの会話や、収集したデータや、調査インタビューなどです。そしてこれらについて質問したり学んでいるのは今回が最初ではなく、既に多くの方たちとこれについて作業しています。私たちはここで再び質問をし、学び続けるのが、計画策定時において最重要であると考えているのです。

質問:

  • 指標とデータ
    • データや指標が編集者としてのあなたをどうしたらよりよくサポートできるでしょうか。編集したり、読んだり、整理したりするときのデータを考えてみて、時間の使い方や、注意をする必要を考えるのに役立つものはありますか?これはあなた自身の活動でも他の人の活動のデータでもかまいません。
  • 編集作業
    • 編集作業が報いられたり楽しいと最も感じるのはどういう時ですか?ストレスがたまったり難しかったりするのはどういう時ですか?
    • 私たちは貢献者のみなさんがより多くのフィードバックやこの活動への評価が得られるようにしたいと考えており、ウィキ上で費やした努力を誰も知らないことがないようにしています。どのようなフィードバックや評価があなたを動機づけますか?編集し続けることの後押しはなんでしょう?
    • ウィキはとても巨大なので、誰もが毎日どれに関わるのが最も大事かを決めるのは大変です。どれに関わろうか選ぶのに役立つ情報やツールはどういうものでしょう?あなたが新しい機会を見つけたり、活動を管理したり、あなたの影響力を理解するのに役立つような、一元的でパーソナライズされた場所があったら便利でしょうか?
    • 私たちはウィキ上での連携の経験を促進したいと考えており、バックログのドライブであれ、エディタソンであれ、ウィキプロジェクトであれ、二人だけの共同作業であっても、そうすることで貢献者のみなさんがお互いに知り合い、プロジェクトを一緒に進められると思っています。より多くの貢献者が知り合ったり、繋がったり、協働するにはどうすればいいと思われますか?
  • 閲覧/学習
    • ウィキの読み込みが早いか遅いかは、どこに住んでいるかによります。地球のどの地域の運用を向上させるのが重要だと思われますか?
    • 新しい世代の読者がウィキペディアのコンテンツを興味深く、魅力的に感じるようになるのをどのように支援できるでしょうか。私たちはこれまで、対話型のコンテンツや動画を巡るアイデアを議論してきましたが、今年には図表ウィキペディアのコンテンツを表に出す新しいやり方に焦点をあてる予定です。このやり方を継続し、ウィキメディア独自の新しいやり方にするにはどうすればよいでしょうか?
  • モデレーター
    • より多くの人が関わり、巡回者や管理者のような高度なボランティアの役割を果たしてもらうには、ウィキペディアのどこを変えていくのが必要でしょうか。
    • あなたが巡回したり管理の意思決定をより早く簡単に行うには、編集者や利用者に関するどのような情報が必要でしょうか。
  • 外部のトレンド
    • ウィキメディア以外の世界であなたが気付いている最も重要な変化は何でしょう?これは技術面、教育面、あるいは学習方法かもしれません。
    • ウィキメディア・ムーブメントの外側で、あなたが参加しているオンラインコミュニティはありますか?他のコミュニティのプラットフォームのツールや工程から私たちが学べるのはどういうことでしょうか?
    • ウィキメディア活動の内外でAIツールを使っていますか?AIツールは何に役立つと思われますか?
  • コモンズ
    • コモンズのコミュニティと協力して百科事典知識の創出を支援する持続可能なプロジェクトを作るには、どのような意思決定が必要でしょうか。
  • ウィキデータ
    • ウィキデータは将来どのように発展していくと思っていますか?信頼できる百科事典コンテンツ構築のために、ウィキデータをどのように活用できるでしょうか。

–– Selena Deckelmann