Wikimedia Foundation elections/2021/Candidates/CandidateQ&A/Question5/ja
Gerard Meijssen (GerardM)
ウィキメディアのブランド再構築には大きな問題があります。英語とウィキペディアに対する既存の偏見をを正当化することになります。ウィキメディア財団の使命を損ない、「あらゆる知識の集約を共有する」ことを妨げることになります。私の政策では、公衆にサービスを提供できる他の言語や他のプラットフォームにより多くの公平性を提供することです。コモンズは多言語に対応しているはずですし、ウィキソースには読者を待っている本があります。
Dariusz Jemielniak (Pundit)
内外のニーズがいかに異なるかを示す代表的な例だと思います。「ウィキペディア」は誰もが知っていて、支援したいと思い、好きなブランドですが、「ウィキメディア」は「ウィキリークス」と混同されることがあります。資金調達が容易になり、混乱が減り、皆が満足するので、理論的にはブランドの再構築は完全に理にかなっています。しかし、私たちのボランティアは、プロジェクトのアイデンティティを強く持っています。財団の名前を変えるだけでも、ウィキペディア以外のプロジェクトのコミュニティが見捨てられたと感じたり、不当な扱いを受けたと感じたりするような状況になりかねません。私は個人的に、このような状況では、コミュニティ全体の話を聞くことが不可欠だと考えます。双方が先入観なしに、真の対話を早期に行うべきです。今回のブランディングの議論では、財団はあまりにも多くのことを、あまりにも急いでやろうとしたと思います。また、コミュニティの決定に耳を傾けるという境界条件が、最初から完全に明示されていませんでした。私が声明の中で述べている、意見を集約するためのツールや手法は、コミュニティの見解をよりよく把握するのに役立つと思います。また、将来的にブランディングに関する大きな議論を行う際には、提携団体やグローバルカウンシルも参加できる(すべき)と考えます。 Pundit (talk) 11:38, 7 July 2021 (UTC)
Lionel Scheepmans (Lionel Scheepmans)
財団のブランドの再構築については、コメント募集の中で私の意見を述べました。現在、活動内でこのような重要な問題について一般的な意見を得るにはRFCが一番良い方法だと思います。この手順は、財団が、書かれたものを翻訳しながら人々に参加してもらうために使用し、改善するべきものです。
Reda Kerbouche (Reda Kerbouche)
悪いアイデアではないですが、このような変化を行うには、多くの議論が必要です。私としては、ウィキペディアはウィキペディアのまま、ウィキメディアはウィキメディアのままが良いと思います。例えば、FacebookがInstagramやWhatsAppにおこなっているように、すべてのプロジェクト/製品を、プラットフォームの名前の後に付け加えることができます(From Facebook)。
Rosie Stephenson-Goodknight (Rosiestep)
2017年に活動の方向性が批准された後、2030年活動ブランドプロジェクトが活動戦略から分岐されたことは残念なことだと思います。今後の名称変更の議論は、グローバルカウンシルの設立の後に行い(イニシアティブ24)、他の活動戦略のイニシアティブとの整合性を図るべきだと思います(例えば、イニシアティブ5の「利害関係者間の調整」を参照)。
私はMBAを持っており、組織がブランディング戦略に継続的に取り組むことがビジネスに適していることだと認識しています(例えば、提言事項10の「評価、反復、適応」を参照)。理事会とウィキメディア財団がウィキメディアからウィキペディアへの名称変更を検討していることは、ウィキメディア活動の認知度を高め、それが資金調達のためになる可能性があるという点で合理的ですが、活動戦略の外で名称変更活動を行うことは、コミュニティからは好ましくないと評価されています。 名称変更に関するコミュニティからの公開書簡(2020年)に署名しなかったのは、提携団体委員会の委員長として、成り行きを決めたくなかったからです。しかし、掲げられた欠点や、理事会とウィキメディア財団に名称変更活動の一時停止または中止を求める内容には同意します。 --Rosiestep (talk) 21:07, 9 July 2021 (UTC)
Mike Peel (Mike Peel)
誰もがウィキペディアが何か知っていますが、ウィキメディアについては知らないので、いつも説明しなければなりません。私は長い間、一般の人々が理解しやすいように物事をシンプルにするために、ある種のブランドの再構築プロセスを見てみたいと思っていましたし、RfCではそれを支持する一人でした。しかし、どのような変更であっても、コミュニティの支持を得なければなりません。今回提示されたブランディング案は、明らかに指示を得ていませんでした。ですから、将来的にコミュニティの総意を得られるようなネーミングがあるかどうか、考え続け、議論を続けていく必要があると思います(そして、明確なコミュニティの総意が得られた場合にのみ、適用されるべきです)。ありがとうございました。 Mike Peel (talk) 18:44, 8 July 2021 (UTC)
Adam Wight (Adamw)
「ウィキメディア財団」というのは、常に分かりにくく不正確な名称でした。私が最も心配しているのは、実は私たちは一般的に理解されているような財団ではないということです。昨年の収入のうち、提携団体に分配されたのは8%以下でした(寄付金とKnowledge Equity Fundを除く)。しかし、ウィキメディア財団は「ウィキペディア」ではありません。私は、この名前を使ってブランドを再構築しようとする試みに、引き続き反対します。私の希望は、「Collaborative Knowledge Infrastructure」(協働する知識基盤)のような、より自己記述的で、短く、気まずさを感じないものが良いと思います。
Vinicius Siqueira (Vini 175)
ウィキメディア財団をウィキペディア財団に変えることに反対です。ウィキ活動ブラジルの理事会のメンバーとして、私は名称変更に関するコミュニティからの公開書簡を批准するという提携団体の決定に直接関わってきました。 しかし、私の理解では、ブランドの再構築は単なる名称変更ではありません。名称変更はやめて、ブランドの再構築の他のより関連性の高い側面に焦点を当てた方が、より良い対外的なコミュニケーション戦略につながるかもしれません。 そうは言っても、ブランドの再構築に関する議論は、ウィキメディア財団とコミュニティの有意義な交流プロセスの中で、参加型であるべきです。 --Vinicius Siqueira (talk) 17:48, 7 July 2021 (UTC)
Yao Eliane Dominique (Yasield)
私たちの活動は、永続的な発展の原動力となっています。私としては、15年以上もこの原動力を維持できたのは、財団が、フリーナレッジの共有にポジティブな影響を与える活動を行う非政府組織としてだけでなく、世界中に展開されたコミュニティ全体を統括する団体として、世界に示されているからだと考えます。私は、ウィキメディア財団の団体が現在の状態を維持することを希望します。「商業ブランド」にする必要はありません。
Douglas Ian Scott (Discott)
私はこの件に関して強い意見は持っていません。ウィキペディアはウィキメディアよりも広く認識されているので、ブランドの再構築が財団や多くの提携団体にとって良いことであるのはわかります。しかし、それが良い考えではないこともわかります(基本使命から逸れ、他のウィキプロジェクトをあまり受け入れない、など)。最終的には、民主的なプロセスで、コミュニティが承認するか否かで決定される必要があると思います。--Discott (talk) 13:17, 19 July 2021 (UTC)
Pascale Camus-Walter (Waltercolor)
ブランドの再構築は組織のあり方において大きな変化であり、それは重要で費用がかかり、正当な理由がなければなりません。 私は、ブランドの再構築の最初の過程を興味深く見守ってきました。しかし、このプロセスは失敗に終わりました。そこで、次のことを申し上げたいと思います。 代理店と仕事をする際は、彼らに詳細な説明をすることが不可欠です。そうしないと、彼らは他のクライアントに提案した案と同じものを提示し、ウィキペディアのような特別なプロジェクトに当てはまらないものになります。あるワークショップに参加した時、代理店はウィキメディアのコミュニティについてあまり知らず、実際に人々に会ったり、プロジェクトに没頭したりして、コミュニティがどのような場所であるかを理解していないことにすぐ気づきました。そのため、活動やプロジェクトのイメージについて、雇われた代理店よりもはるかに優れた知識を持つコミュニティに対して、非現実的で型どおりな提案をしてしまったのです。 ウィキペディアにおけるウィキメディアのブランドの再構築が行われた場合、重要な「副作用」のひとつは、ウィキメディア財団が活動の中で果たすべきまさにその役割を果たすことができなくなるということです。 私の説明:ウィキペディアは長期的なプロジェクトであり、機能しています。効率性が証明されており、有名で成功しています。その名声を何かの目的のために利用しようという誘惑に駆られます。 私が財団に期待することは(そして、私は一緒に取り組む準備ができています)、思い切ってフリーナレッジの分野で私たちの境界を広げることです。既存のプロジェクトを支援するだけではなく、もっとしなければいけないことがあると私は強く信じています。何もないところから新しいプロジェクト作り、2000年代のウィキペディアのゼロから創造の精神を20年代に復活させなければなりません。思い切りましょう。 もしウィキメディアをウィキペディアのブランドに再構築してしまうと、全体の活動が一つのプロジェクト活動になり、ブランドの再構築後に別の大きなプロジェクトに移行することができなくなります。 --Waltercolor (talk) 10:20, 9 July 2021 (UTC)
Iván Martínez (ProtoplasmaKid)
その背景にあるブランディングの理由は理解できますが、法的脅威があった世界のいくつかの国では、ウィキメディアであることとウィキペディアではないことの違いは、提携団体である私たちがウィキペディアのコンテンツや決断事項に対して発言権がないことを裁判所に説明するための適切な方法であったように思います。さらに、ウィキニュースのようなウィキメディアのプロジェクトの一員として私は、ウィキペディアを優先して名称変更することは、コミュニティの精神を尊重していないと感じます。それは、他の多くの例と同様に、すべてをゼロから作るのではなくすでに存在するものの上に構築することを優先することです。このような理由から、その時点で私は、この件に反対するコミュニティ書簡を支持しました。
Victoria Doronina (Victoria)
一方で、ウィキペディア/ウィキメディアは一般の人々に混乱をきたします。ウィキペディアについて話すたびに、ウィキペディアは一般的な活動、特にウィキメディア財団と同義ではないことを伝えなければなりません。他方で、ブランドの再構築をすることで、他のプロジェクトがさらに軽視されているように感じるでしょう。結局、ブランドの再構築にはお金がかかり、そのお金はウィキプロジェクトの開発に使ったほうがいいと思います。私たちはブランドの再構築にお金を浪費できるような企業ではありません。--Victoria (talk) 06:02, 7 July 2021 (UTC)
Lorenzo Losa (Laurentius)
法的な観点から言えば、ウィキメディア財団がウィキメディアの商標権を所有しており、したがってウィキメディア財団理事会の権限下にあります。しかし、道徳的には、コミュニティがそれらの商標権の所有権を共有していると考えます。ウィキメディアベースのブランドからウィキペディアベースのブランドへの切り替えのような、大きなブランディングの変更を行う場合には、コミュニティでの深い議論が必要であり、コミュニティの支持が得られない限り、実現すべきではありません。
私は、ブランディングについての真剣な議論を喜んで受け入れます。どんなテーマもタブーであってはならないと思いますし、現在のブランドには確かに多くの問題があり、分かりにくいです。また、このような変更が提案されたのは今回が初めてではありません。しかし、ここ数年のブランドプロジェクトで見られたのは、この問題を議論するのに良い方法ではありませんでした。コミュニティからの声が誤って伝えられ、ありもしない支持を主張していました(これは修正されましたが、遅すぎました)。悪意があるとは思っていませんが、間違いがあったと思います。
2020年9月、理事会は、2021年に再開することを目標に、 ブランドの再構築プロセスを中断しています。新しいプロセスが過去の過ちを修正するというものであれば、これは正しい方向への一歩だと思います。特に、以下の点です。
- ウィキメディア財団の名称を変更し、提携団体の名称を変更することは、大きな変化です。活動全体で支持がある場合にのみ行うべきです。私は、コミュニティ全体での投票が適切だと思います。
- どのような調査や投票においても、「いいえ、私は現状のままにしておきたいです」と言えなければなりません。
- 私たちは一つの活動なのですから、いかなる変更も活動全体で調整されるべきです。例えば、「ウィキメディア」から「ウィキペディア」への切り替えは完全に任意であり、それを行いたい団体だけが行うというのは、何の問題解決にもなりません。活動団体の変更は、他のすべての活動団体とコミュニティに影響を与えるものです。
Raavi Mohanty (Raavimohantydelhi)
ウィキペディアとウィキメディアに関して混乱が生じたり、「ウィキリークス」とのつながりが指摘されたりします。私は、ウィキメディア財団のブランドの再構築は、膨大な資源の無駄使いであると感じます。姉妹組織に与える影響は言うまでもありません。「ウィキリークス」と関連があるという誤解についてですが、組織の名前を汚しているというわけではありません。「ウィキリークスは」、言論の自由と透明性を求める活動であり、概してポジティブなキャンペーンであると考えられていました。したがって、急いで大きな一歩を踏み出すのは賢明ではないと思います。私は、すべてのお金をウィキメディア財団が世界中で活動を拡大できるよう使うべきだと考えます。
Raavi Mohanty [[Raavimohantydelhi (talk) 09:55, 8 July 2021 (UTC)]]
Ashwin Baindur (AshLin)
ブランドの再構築は、以前のブランドが活動に悪影響を与え、ネガティブな意味合いを思い浮かばさせると判断された場合に行う必要があるでしょう。今回はそれに当たらないと私は思います。ウィキペディアではなくウィキメディアという名前だからといって、活動が損害を被っているわけではありません。
コミュニティがブランドの再構築を求めれば可能ですが、今回は明らかにそれにも当てはまりません。コミュニティはこのアイデアについて全会一致ではないのは明らかですし、総意を得ていません。どちらかといえば、ウィキペディア以外のプロジェクトは、注目度、発言力、リソース、設備などの割合において、すでに平等に評価されていない状況で、名称やアイデンティティにおいて、さらに脇に追いやられることを懸念しているようです。
このアイデアは、商業界の確立された慣行から財団の中で生まれたようです。業界では、ブランドの再構築はその利益や経済状況に意味を持ちます。ウィキメディア財団は非営利団体で、リソースを十分利用でき、近い将来の資金調達に関して良好な展望を示しており、財政的な将来性を確保する方向にあると言われています。
そのため、ブランドの再構築が現状よりも非常に大きな意味で活動に有益であることも十分に示されていません。また、今回のブランドの再構築は、アクセシビリティ、公平性、新しいテクノロジー、またはユーザーと読者の双方にとってより良い社会環境を大きく改善するようなシステムの見直しと連動したものではありません。
もし、ブランドの再構築が良好で有利な改善に向けた動きを意味し、それを告げるものであったならば、再構築に伴ってブランドの再編成を行うことも考えられます。その場合、コミュニティは最初から関わっているべきで、これまでのように以前に決められたブランド名の変更に同意するよう求められることはありません。
現状でのブランドの再構築は有益ではないし、意味もないと私は思います。悲しいことに、非常に大きな額のお金と不当な労力が、この見当違いの事業に費やされています。
ブランディングの変更が、ウィキメディア財団がコミュニティと協力する方法に大きな有益な変化をもたらし、これらの点で不利益を被っているコミュニティやプロジェクトに注目、包含、資源が大きく割り当てられるのであれば、私はそれに賛同したかもしれません。しかし、そうではないので、この取り組みに反対です。
Pavan Santhosh Surampudi (Pavan santhosh.s)
グローバルブランドにとって、ブランド アイデンティティと認知度の向上は非常に重要です。しかし、その重要性にもかかわらず、私たちのブランドの再構築プロセスには欠点がいくつかありました。コミュニティへの相談や意見の収集を急いだ結果、深刻な事態を招いてしまったのです。特に、提案された「ウィキメディアからウィキペディア」への変更については、懸念事項がいくつかあります。例えば、いくつかの提携団体は、提携団体名をウィキメディアからウィキペディアに変更することで、不必要な法廷闘争が起こるリスクが高まるという懸念を示しました。また、さまざまな姉妹プロジェクトからは、新しい団体がその価値を下げるのではないかという懸念が寄せられています。これらはすべて純粋な疑問であり、ブランドの再構築をするという取り組みはこれらの疑問に答えることから始めるべきです。
Ravishankar Ayyakkannu (Ravidreams)
I support the rebranding exercise. Most popular web properties like Google retain their brand name while offering various services. For example, Google Maps, Meet, etc., It makes sense to have individual brand names when they are equally popular. For example, Instagram, WhatsApp, Facebook are all owned by the same entity and yet have unique brands. But that is not the case with Wikimedia sister projects. As a community member having extensively worked in outreach, I have felt the pain and confusion explaining our projects to GLAM institutions, media, and the government.
Farah Jack Mustaklem (Fjmustak)
ブランドの再構築を推進した意図は崇高なものだと思いますし、マーケティングの観点からも理解できます。ウィキペディアが最も広く認識されているブランドである以上、財団の名称変更が問題になるとは思いません。一方で、長年にわたってウィキメディアのプロジェクトに貢献してきたコミュニティに、ブランドの再構築の試みに対して発言権があるべきです。ウィキメディア財団の成功は、意思決定における参加型の性質から始まっています。理事会において、私は透明性とより多くのコミュニティの参加を求めていきます。私たちの集合的な知恵は計り知れないものであり、将来のブランドの再構築の試みに活用されるべきです。 --Fjmustak (talk) 23:33, 31 July 2021 (UTC)