チェックユーザーの方針
このページはglobal policyを 日本語 に翻訳したものです。 英語原本とその翻訳の間に意味や解釈に違いが生じた場合は、英語版が優先されることにご注意ください。 このページはコミュニティによって精緻化され承認されています。この内容に従うことは全プロジェクトの義務です。 コミュニティの承認なしに変更してはなりません。 |
チェックユーザーとは
チェックユーザーは権限 checkuser を持つ利用者のためのツール(インタフェース)です。あるウィキで チェックユーザー係の身分を持つ編集者は、ある利用者が他の利用者のソックパペット(靴下人形、別人を装った不適切な多重アカウント)であるかどうかを、そのウィキ内で(全ウィキではなく)調べることができます。このツールを使えば、以下のことがわかります:
- あるアカウントがウィキメディアのウィキで編集、ログに記録されたアクション、パスワードのリセットに使用した接続元の IP アドレス
- ある IP アドレスから行われた編集、ログに記録されたアクション、ログインの試み、パスワードのリセット(ログイン状態で行われたものを含む)
- 調査対象となるアカウントがウィキメールを他の利用者に送信したかどうかとその日時を確認することが出来ます。相手先のメールアドレスとアカウントは見えません。
上記の情報は短期間(現在のところ90日間です)だけ保存されます。それより古い編集はチェックユーザーで見ることができません。また、誰がこのツールで何を調べたかが記録されます。checkuser-log 権限を持つ利用者であれば、チェックユーザーの記録を確認することができます:
利用マニュアルは Help:CheckUser (英文)を参照してください。
ツールの使用
このツールは、荒らしやスパム行為に対処するため、不正な多重アカウントかどうか調査するため、そしてプロジェクトの混乱を食い止めるために使います。チェックユーザーはウィキメディア・プロジェクトへの損害を防ぐ目的でのみ使用されるべきです。
このツールは政治的な統制のため、編集者たちに圧力をかけるため、あるいは編集内容について論争している相手を脅迫するために使うべきではありません。利用者を調べるためにチェックユーザーのツールを使用するには、正当な理由がなければなりません。なお、方針に違反しない限り(例えば二重投票や、特定の意見の支持者を増やすように見せかけるため)多重アカウントは禁止されないことに注意してください。
調査対象アカウントにこの権限を使用したことを通知することは許可されていますが、通知する義務はありません。同様に、コミュニティに通知する義務もありませんが、プライバシーポリシーに適う範囲であれば通知しても構いません。
本人の依頼に基づき、編集者のIPアドレスを調べることを認めているウィキもあります。例えば、ソックパペットの疑いをかけられ、無実の証拠を出したいような場合です。ただし、そのようなチェックユーザー依頼は、撹乱を狙って出される場合もあるので注意が必要です。
プライバシー・ポリシー
ウィキメディアプロジェクトでは、プライバシー・ポリシーはとても重要だと考えられています。もし、ある人が(たとえばボットによる荒らしやスパム等の)方針違反をしていて、かつ、その人の情報を開示することが混乱をとめるために必要だというのでない限り、IPアドレスや接続場所やそのほかにその人を特定するのに足りる情報を公開する事は、プライバシー・ポリシー違反となります(当該プロジェクト上で本人が開示済みの情報は除きます)。
情報の開示
たとえ不正行為を働いている利用者であっても、できるだけ個人情報を公開 (reveal) しないことが望まれます。
- 原則として IP アドレスは公開しません。同一ネットワークか否か、といったような情報だけを提供します。もしも詳細な情報を開示する場合は、その人が信頼できること、開示した情報を他に漏らさないことを確実にしてください。
- ある利用者が自称している身元と、その IP が合致する場合、必要に応じて事実確認することは、個人情報漏洩に当たりません。
- 少しでも疑問を感じるならば、情報を開示してはなりません。
チェックユーザー権限を得る人々
チェックユーザーの権限を申請する利用者は、非公開情報の秘密保持契約に署名しなければなりません。秘密保持契約は非公開情報へのアクセス方針に基づき、2015年12月に発効しました。 |
スチュワード、一部の財団スタッフ、オンブズ委員と、ごく少数の編集者だけが チェックユーザー権限を持つことを許可されます。オンブズ委員と財団スタッフ以外の編集者はチェックユーザー権限をローカルにのみ所持できます。
チェックユーザー係がいるプロジェクトでの調査は、通常、自プロジェクト内でまかなうべきです。ただし、緊急時、あるいは(複数プロジェクトを跨ぐ荒らし (cross-wiki vandalism) のために)プロジェクトを跨った調査が必要な場合は例外です。ローカルチェックユーザーがいるプロジェクトでもスチュワードが調査を行う場合があります。調査完了後、スチュワードはローカルチェックユーザー権限を外し、ローカルチェックユーザー係たち宛て、またはチェックユーザーメーリングリストにて報告すべきです。
ローカルチェックユーザーがいないプロジェクトでは、スチュワードにチェックユーザー(UserX は UserY の sockpuppet かどうか)を依頼する必要があります。チェックユーザーを依頼するときは Steward requests/Checkuser へ依頼を書いてください。調査対象の利用者を列挙し、調査が必要な理由を(できればリンクを添えて)説明してください。スチュワードは、両利用者が同じ IP か、同じ proxy か、同じネットワークか、同じ国か、あるいは全く無関係か、といった調査結果を回答します(回答の形についてノート(の過去ログ)に議論があります)。
ローカルチェックユーザーの任命
どのウィキも、チェックユーザー係が二人以上いるか、または全くいないか、のどちらかでなければなりません。これは、互いの行動を牽制し確認し合うためです。あるウィキの チェックユーザー係が一人だけに(他の チェックユーザー係の辞任や解任のせいで)なったときは、コミュニティは直ちに新しい チェックユーザー係を任命(チェックユーザー係が二人以上いる状態を維持)せねばなりません。
一部のウィキでは裁定委員会 (ArbCom) を設置しています。ローカルコミュニティの 25-30 人程度以上から支持を得て選ばれたメンバーたちで裁定委員会が構成される場合、 チェックユーザー係は裁定委員たちによってのみ選ばれます。合意が得られたら、裁定委員の手で、単に対象者名を Steward requests/Permissions に記載してください。
それ以外のウィキ(上記の基準を満たす裁定委員会のない、あるいはコミュニティが投票制を採択しているウィキ)では、次のような二つの選択肢があります。
コミュニティの総意(コンセンサス)により チェックユーザー係を選任します。 チェックユーザー権限をもらうには、自分のコミュニティ内で立候補する必要があり、立候補の意思をそのウィキのコミュニティに適切な手段(井戸端ページ、もしあればメーリングリスト、等々)で周知しなければなりません。また、プライバシー・ポリシーをよく理解していなければなりません。コミュニティの編集者 25-30 人程度以上、かつ 賛否投票で70%-80% 程度以上の賛成(多肢選択方式投票であれば最高得票)でコンセンサスが得られれば、コミュニティの意思決定が示されたページへのリンクを添えて候補者名を Steward requests/Permissions に記載してください。
票数が足りず、二人(以上)の チェックユーザー係が選出されなければ、そのウィキには チェックユーザー係を一人も置かないことになります。
メーリングリスト
すべての CheckUser係とスチュワードが参加すべきメーリングリスト (CheckUser-l) があります。参加するにはリスト管理人にメールを送ってください。得られたデータをどう解釈したらよいかわからないときなど、援助や意見、セカンドオピニオンを求めるために使います。
IRC チャンネル
IRC を使うすべての チェックユーザー係とスチュワードが参加すべき IRC チャンネル(#wikimedia-checkuser接続) があります。プライベート(非公開)チャンネルです(訳注: チェックユーザー権限を持たない人は参加不可)。メーリングリストと同じような目的ですが、リアルタイムに対話できます。 参加するには、チャンネル参加者にコンタクトしてください - チャンネル管理者がこの参加登録をしてくれます。登録に手助けが必要ならスチュワードに相談してください。
権限の剥奪
チェックユーザー権限を持つアカウントの活動が1年以上無い場合、 チェックユーザー権限ははずされます。
このツールが悪用された場合、スチュワードでもチェックユーザー係でも権限は即時剥奪されます。これは特に、正当で十分な理由がなくチェックユーザーが行われたときに起こりえます(不正な権限濫用については、証拠となるリンクなどが提供されているべきです)。
チェックユーザーの不正使用に関する問題についてはそれぞれのローカルwikiが議論すべきです。裁定委員会のあるwikiでは裁定委員会で権限の剥奪を決めることができます。裁定委員会のないwikiでは解任投票で権限の剥奪を決めることができます。
ウィキメディアプロジェクトにおけるチェックユーザーの濫用あるいはプライバシーポリシー違反についての苦情はオンブズ委員会でも受け付けています。
チェックユーザー権限の保持者
- Edit (last updated: 2024-11-01)
Everywhere
- Stewards - upon request or their own initiative, stewards use it by briefly granting the right to themselves; this is logged.
- Some members of the Staff of the Wikimedia Foundation (see global group)
- Members of the Ombuds commission (see automatically generated list):
Arabic Wikipedia
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Bengali Wikipedia
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Local policy mandates that only users who gain at least 25 votes in favor and 80% support can be appointed (applications will open for no fewer than 30 days).
Catalan Wikipedia
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Czech Wikipedia
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Danish Wikipedia
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Dutch Wikipedia
Automatically generated checkusers list
- Appointed by Arbcom
English Wikibooks
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Local policy mandates that Stewards are explicitly allowed to process non-emergency CheckUser requests.
English Wikinews
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English Wikipedia
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- AmandaNP
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English Wiktionary
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Under the local policy, CheckUsers are elected for six-month terms.
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Under the local policy, CheckUsers are elected for one- or two-year terms.
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Due to a new local policy, users who gain 85% of votes in favor may become CheckUsers.
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関連ページ
- プライバシーポリシー
- オンブズ委員会(プライバシー侵害に関する苦情の処理)
- チェックユーザー依頼、チェックユーザー権限の申請
- 各プロジェクトローカルの方針
- Help:CheckUser 使用マニュアル
- [Foundation-l] CheckUser (thoughts)、2006年4月22日の Anthere による投稿、接続情報の調査に関する歴史的経緯