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ウィキメディア財団理事会/候補者の要件(2019年)

From Meta, a Wikimedia project coordination wiki
This page is a translated version of the page Wikimedia Foundation Board of Trustees/Ideal candidate profile (2019) and the translation is 100% complete.

このページは2019年提携団体選出理事定数選挙の準備として、ウィキメディア財団理事会が用意したものです。

背景

ウィキメディア財団はWikimedia 2030の戦略目標達成に向けて、技術面と社会面の空間がますます複雑に急速に変化を加速させる中、運営と効率性を高め続けています。世界で5番目に人気のあるウェブサイトを競争の激しい環境で運営しており、世界で最も資本が充実し洗練された企業と肩を並べています。また分散型でグローバルな世界最大に数えられるネットワークによってボランティアをまとめ、教育や文化、科学・研究の各分野にわたる提携関係を築いてきました。従業員数350人超、来年度には大幅に規模を拡大し、1億5000万ドルを超える資産を運用する見通しです。ウィキメディアという生態系(エコシステム)にはさまざまな利害関係者が存在し、常に変わり続けます。その中にあって財団の戦略を形成して承認し、また使命達成のためにリソースを賢明に使い、私たちのコミュニティにとっても一般社会にとっても、ビジョンを第一のものとして広めていく上で、ウィキメディア理事会理事は重要な役割を担っています。

理事会は使命の追求に向けて財団の効果的な統治を確保し、組織戦略について助言する役割を果たします。これには受託および法的義務と責任に加え、監視義務の対象には財団資金、任務の調整と結果ならびに会長の業績が含まれます。理事会の姿勢は進化し、ウィキメディアが使命を達成し私たち全員が奉仕する対象にさらに説明責任を持つには、業績と成果に重点を置くべきだとしています。理事会はウィキメディア財団を指導し監督する責任を負っており、その範囲は管理および後継者育成計画の強力な構築、複雑な業務の遂行能力、経営幹部の役割における自律性の向上にわたり、これらが財団全域で共同で実行されるように図ります。

望ましい専門知識

理事会は長期的な課題に取り組みつつ、急速に変化する環境に対応する能力を強化しようとしています。

成長し続けるウィキメディア財団がその視野と規模、複雑さを増すにつれ、それを見守る理事会が組織として重要なパートナーであり利害関係者であり続けるには、理事会の構成員もたがいに成熟した才能と能力を備えたリーダーが求められます。ボランティア選出の受託者が理事として能力を発揮するには、以下のとおり一部または全部を備えるべき条件となりえる経験または専門知識があります。

  • 候補者は使命感と価値観を重視するリーダーとして、知識と決定権の共有、より開かれた公平な世界へ向かう世界的な変革を動かすことにに深く関与します。
  • 候補者は組織の成長、規模拡大ないしは戦略改革を成功させた実体験があり、さまざまな課題の挑戦を受けて成長しました。
  • 候補者はパフォーマンスと協働に焦点を当てた文化を創生し、採用と研修、手続き変更の効率化に至る道を発見しました。
  • 候補者は高い水準を保ち正しい質問を提示し、組織を達成度ならびにプロ意識の新しい水準へ押し上げつつ、同時に望ましくない財政および組織の混乱から組織を保護します。
  • 候補者は複雑な技術、製品、データマルチメディアのプラットフォームの評価法を理解し、それは理想としてはオープンソース、オープンデータまたはコミュニティ主導であるべきです。
  • 候補者は曖昧さや変更の取り扱いに違和感がありません。候補者は考慮の行き届いたフィードバックを行い、問い合わせにきちんと対応し、役割を請け負い継続的に携わります。
  • 候補者はさまざまなチームやネットワーク、文化をまたぐ意思疎通に関わり、革新的な提携関係やベンチャーを支援した経験があります。候補者は国際環境に通じており、他の人を細やかに尊重しながら、さまざまな視点や取り組み方を受け入れます。
  • 候補者は個人のプライバシーならびに問い合わせの自由を深く尊重します。
  • 候補者はウィキメディア財団とウィキメディア運動の技術面ならびに組織面の成長について、イベントや討議への出席や参加、文書の知識取得に費やす時間を確保します。
  • 候補者はウィキメディア財団の今後の優先事項について専門知識があります。

任期と責務

理事の任期は3年間とし再任可能です。理事会が開く会議は例年、必要に応じて世界のさまざまな場所で面談が2回から3回、オンライン会議が3回から6回です。会議は世界の理事とタイムゾーンの調整が行われます。全体的に見て、標準的な役務に費やす拘束時間の目安は(出張は含まず)およそ年間75時間です。理事は財団職員と調整しながら、1つ以上の理事会委員会に奉仕し、事務長ならびにそのチームに助言を与え、あるいはウィキメディア運動の推進のために講演をしたりウィキメディアのコミュニティと連絡を取り合ったりします。

理事職はいずれも無給であり、ウィキメディア運動への奉仕として提供されますが、ただし理事会に関連する出張経費は財団から支給されます。

理事会に参加する理事には第一の職責として、ウィキメディア財団の健全性、持続可能性—ならびに優れた統治—を確保する役割を完全に引き受けるため、能力と敏捷性を発揮していただきます。ウィキメディア財団理事会の一員には、気が弱い人は向きません。かなりの時間とエネルギーを投資することを自ら引き受けるリーダー向きで、世界で唯一かつ不可欠なインターネット上の知識のコモンズにおける効果的な管理者が求められます。

立候補を検討中でもっと詳しく知りたい場合、期待される役割や責任、仕事量、効果的な理事に必要なことなど、個人的なご連絡をお待ちしています

関連項目