WMDE Technical Wishes/Sub-referencing/ja
補参照 | |
---|---|
Status | 進行中 |
Origin | 技術要望調査2013、2015、2022、その他 |
Focus area | 参考文献の再利用をより簡単にすること |
Phabricator | プロジェクトボード |
Responsible | 技術要望チーム |
![]() ご意見をお寄せください。 私たちが継続的に更新している試作版のテストにご協力ください。試用可能な新しい機能を知るために、このページをウォッチするか、こちらの一斉送信メッセージリストにサインアップしてください。 |
現在のところ、記事内で同じ参考文献の異なる箇所を引用したい場合に参照を再利用する方法は簡単ではありません。コミュニティのメンバーは、ウィキテキストとビジュアルエディタの両方のために、既存の参照方法に基づき、テンプレートに頼らずに動作するMediaWikiの方策について、繰り返し要望してきました。» この問題についてもっと知る
重点分野「参考文献の再利用をより簡単にすること」の一環として、Wikimedia Deutschland(ウィキメディア・ドイツ協会)の技術要望チームは、補参照を導入します – 既に利用済みの出典から異なる箇所を引用する場合に、典拠を複製することなく簡単に参照ができるオプション機能です。
当チームの計画では、2025年のうちにウィキメディアのウィキ類に補参照を導入しようとしています。
補参照のまとめ
ある情報源を何回も引用する際、引用したい箇所が異なる場合には、主参照と補参照が必要です。
- 主参照は、引用文献の主要な書誌情報を含みます。下の画面キャプチャで主要な参考文献とは、参考文献欄の「1. E. Miller ……」です。
- 補参照(sub-reference)とは追加情報として例えばページ番号や章、節や引用句、動画のタイムスタンプなどを定義します。添付のスクリーンショットでは(訳注:脚注番号の)「1.1」と「1.2」にそれぞれ固有のページ番号が続き、2件の個別の補参照を表します。

- 読者目線で見ると、参考文献節にはすべての補参照が、それぞれの対応する主参照の下にまとめて表示されます。これにより、ある単一の出典がその記事内でどれくらい頻繁に引用されているか、より簡単に把握できるようになります。
- ウィキテキスト(wikitext)で記すと、補参照に別の属性を設けて、個別の補参照の詳細を定義します。その属性を
details
と呼びます。以下に詳細とサンプルを示しますので参照してください。 - ビジュアルエディタ形式では、補参照をサポートするように既存の引用ダイアログを拡張しているところです。
主な利点
- Sub-referencing is largely based on the existing way references work.
- ビジュアル・エディタとウィキテキストの両方で動作するように設計されています。
- この解決策はメディアウィキの出典拡張機能に統合の予定で、実現するとウィキメディアのすべてのウィキにおいて、またテンプレートを用いた現状の問題回避策に頼らずに使用可能となります。
- 補参照は参照プレビューおよびモバイル版の参照ポップアップにおいて適切に表示されます。
- そして、これはあくまでオプションです。他の参照方法も引き続き利用できます。それでも、記事によっては他の利用者が書いた補参照に出くわすかもしれません。

- 試作版を使ってみてください! 試用方法についてもっと詳しく読む。
- 全般的なフィードバックはトークページへ。
- 試用可能な新しい要素を知るには、このページをウォッチするか、こちらの一斉送信メッセージの名簿にサインアップ(記名)してください。
動作の仕組み
ウィキテキスト形式の場合
ウィキテキスト形式の補参照方式は、ほぼ出来上がっており、ベータクラスタで検証ができます(テストの手順はこちら)。留意点として、ヴィジュアルエディタ対応の作業が終わるまで、ウィキテキスト形式という解決策のウィキ類への展開は実施しません。これにより、ウィキテキストでもビジュアルエディタでも記事は恒常性を保ち、どちらかの利用者が他方でこれまでとは全く異なる体験をすることを防げるからです。ビジュアルエディタのサポートは、まだ開発中です。
ウィキテキスト特有の利点
- この方策は、名前付き参照という既知の概念を採用しています。
- テンプレートに関する知識は不要です。
- ウィキテキスト内の、重複して入力されているといってよい、参照内容の無駄な部分を取り除き、よりすっきりとした、冗長でない、読みやすいテキストに整えることができます。
How to use Sub-referencing in wikitext
1) メイン参照を定義する
Before creating sub-references, you need a main reference that contains the full bibliographic information. This reference must be assigned a name:
<ref name="Miller">E. Miller, ''The Sun''. New York: Academic Press, 2005.</ref>
This main reference can either be defined in-line (within the article text) or in the reference section.
2) インライン参照用補参照を作成する
If the main reference is inline, you can create a sub-reference in two ways using the details
attribute:
Option 1: Modify the main reference to include additional details (e.g. a page number)
<!-- Add the details attribute directly to the <ref> tag -->
<ref name="Miller" details="Page 23.">E. Miller, ''The Sun''. New York: Academic Press, 2005.</ref>
<!-- As a next step, you can add another sub-reference using the following statement: -->
<ref name="Miller" details="Page 48." />
使用例:

According to scientists, the Sun is pretty big. In fact, it is very big.<ref name="Miller" details="Page 23.">E. Miller, ''The Sun''. New York: Academic Press, 2005.</ref> Take their word for it.<ref name="Miller" details="Page 48." />
== References ==
{{reflist}} <!-- or <references /> -->
Option 2: Insert one or more separate sub-references directly within a new in-line statement while keeping the main reference intact.
<!-- Unchanged main reference (in-line): -->
<ref name="Miller">E. Miller, ''The Sun''. New York: Academic Press, 2005.</ref>
<!-- New sub-references: -->
<ref name="Miller" details="Page 23." />
<ref name="Miller" details="Page 48." />
使用例:

According to scientists, the Sun is pretty big. <ref name="Miller">E. Miller, ''The Sun''. New York: Academic Press, 2005.</ref> In fact, it is very big.<ref name="Miller" details="Page 23." /> Take their word for it.<ref name="Miller" details="Page 48." />.
== References ==
{{reflist}} <!-- or <references /> -->
3) リスト定義参照用補参照を作成する
If the main reference is stored in the <references>
tag or within {{reflist}}
(or similar templates), you don't need to redefine it in-line. Instead, simply use the following syntax in-line:
<!-- Add this directly to the chosen location in the article text -->
<ref name="Miller" details="Page 23." />
<!-- The list-defined reference stays unchanged: -->
<references>
<ref name="Miller">E. Miller, ''The Sun''. New York: Academic Press, 2005.</ref>
</references>
使用例:

According to scientists, the Sun is pretty big. In fact, it is very big.<ref name="Miller" details="Page 23." /> Take their word for it.<ref name="Miller" details="Page 48." />
== References ==
<references>
<ref name="Miller">E. Miller, ''The Sun''. New York: Academic Press, 2005.</ref>
</references>
4) 既存の補参照を再利用する
Once a sub-reference has been defined, you can reuse it in multiple places without redefining the main reference. Simply repeat the same reference syntax in-line:
<ref name="Miller" details="Page 23." />
- Please note that while this is not a pure reuse like you are used to with main references and does create duplicates in wikitext, in the reader and Visual Editor view, identical statements will be merged to prevent unnecessary duplication in the rendered output. This is still work in progress.
- The same re-use statement applies for list-defined and inline main references.
- Tip: Copying and pasting an existing sub-reference statement remains a simple and recommended approach.
インライン参照の再利用向け使用例:

According to scientists, the Sun is pretty big.<ref name="Miller" details="Page 23.">E. Miller, ''The Sun''. New York: Academic Press, 2005</ref> In fact, it is very big. Take their word for it.<ref name="Miller" details="Page 48." /> Don't look directly at the sun!<ref name="Miller" details="Page 23." />
== References ==
{{reflist}}
リスト定義参照の再利用向け使用例:

According to scientists, the Sun is pretty big.<ref name="Miller" details="Page 23." /> In fact, it is very big. Take their word for it.<ref name="Miller" details="Page 48." /> Don't look directly at the sun!<ref name="Miller" details="Page 23." />
== References ==
<references>
<ref name="Miller">E. Miller, ''The Sun''. New York: Academic Press, 2005</ref>
</references>
留意点

- 属性 details を用いる際は、必ず参照名を指定してください。参照名を使っておくと、他のユーザーが同じ参照を異なる詳細で使いたいときに、最初に名前を定義する手順を省いて簡単に再利用できるからです。
- 補参照はページ番号の指定のみに用いるのではありません。他の使用例にも採用できます。編集者の中には、これを使ってポッドキャストのタイムスタンプや URL、詩の一節、引用その他の詳細を記したいと当チームに伝えた人がいます。
- もし
details="…"
内で引用符"
を入れたい場合は(例えば引用部分を文中に加えるなど)記号の"
を代用し、あるいはまた詳細を一重引用符で区切ってください。ビジュアルエディタの利用者なら、補参照の詳細入力に " と入力すると、ウィキテキストに自動変換されます。このようにdetails="…"
を採用して対応する特殊記号は他に、<
と>
があります。 - 出典関連のガジェットやスクリプトによっては、新しい補参照の解決策に対応するため更新を求められるかもしれません。
- 補参照を使うときは、
<ref>
タグを生成するテンプレートの使用は避けていただきたいのですが、ビジュアルエディタに発生する障害を現段階では解決できない点にご配慮願います。
ビジュアルエディタの場合(開発中)
当チームではビジュアルエディタに使う補参照に関して積極的にワークフローとUX改善に取り組んでいます。現在、補参照の作成はエントリポイントが唯一「再利用」タブですが、今後の数ヵ月でヴィジュアルエディタの解決策はさらに進化すると見込まれます。
ビジュアルエディタの現状の解決策のままプロトタイプの試用もお願いします。おそらく変更されることにご留意願います。いつも通り、ビジュアルエディタにさらに能力が備わったら皆さんと関連のプロジェクト・ページ類に更新情報をお届けしますし、皆さんのフィードバックをまた改めてお願いする節には、ぜひよろしくお願いします!
ビジュアルエディタ特有の利点
- 同じ情報源を細部の異なる事項と共に引用するには、新しい参照をゼロから作成する必要はなくなりました。
- (テンプレートを基盤とした回避策とは対照的に) 補参照はビジュアルエディタと完全に互換性を持たせるよう設計してあります。引用ダイアログを介して作成し、編集は参考文献節で行ってください。
現行の試作版における作業の流れ(変更の可能性あり)
補参照を作成する
- 補参照の作成は現在のところ、既存の引用ダイアログを介して動作します。
- "re-use" タブ内の三点記号で再利用したい参考文献を選び、「この参考文献を追加の詳細事項とともに再利用する」をクリックします。
- その補参照の細部の事項を入力して「挿入」をクリックします。
- ビジュアルエディタの参照ポップアップは、この参照が補参照であり、どれくらいの頻度で再利用されているかを示しています。
既存の補参照を編集する
- 記事本文中の脚注マーカーをクリックして補参照を編集します。
- 補参照の細部の事項はここで変更できます。それが補参照であることも通知されます。
- 参考文献リストから補参照を編集することはできません。
- 主参照を編集するには、参考文献節の該当部分をクリックしてください。
補参照を再利用する
ご注意ください
- 参照名の自動生成に伴うビジュアルエディタの既知の挙動は、補参照についても発生します。
- 現在、ビジュアルエディタのユーザーエクスペリエンス(UX)をさらに直感的にしようと、積極的に取り組んでいます。現状で表示される機能はほんの始まりに過ぎず、今後さらに改良を重ねていく予定です。
- 再利用されている参照が削除された場合に何が起こるのかに関しては、 まだ検討されていません。
- 現状、補参照を再利用すると脚注一覧には「重複」であると示します。ビジュアルエディタの UX 進化を待つ間、この重複はビジュアルエディタ側で自動で統合し、読者が見る表示でも重複は解決しています。
試作版を使ってみる
よいものを作り上げるために、私たちはあなたのフィードバックを必要としています。フィードバックや質問は、このプロジェクトのトークページで、いつでも受け付けています。
試作版はベータ版ウィキで利用可能です。 いまのところ、まずはウィキテキスト方式をご試用いただけるよう、ご案内いたします。

- 見た目の違い(例えば、好みのスキンを使えないなど)
- 一部まだテスト中の新機能の試供
- 一部のテストページとテンプレートのみを含み、ウィキのコンテンツ全体を含まず、使い慣れたテンプレート、モジュール、ガジェットなどのすべてを含むわけではないこと。
- 正規のウィキメディアへのログインはベータ版ウィキでは動作しない点。選択肢はアカウント登録する – 正規のウィキメディア・アカウントとは必ず異なるパスワードを使用すること – もしくはアカウントなしで本機能を使ってみるかのいずれかで、後者では (ベータクラスタのドイツ語版ウィキペディアの場合) 仮アカウント(temporary account)の作成画面に遷移するか、(ベータクラスタの英語版ウィキペディアの場合) ご利用の IP アドレスを露出します。
解決すべき課題
ウィキペディアの記事では、情報源を複数回参照するのは、ごく普通のことです。しかし、「それと全く同一の」参照は再利用できる一方で、同一の参考文献中の「異なる引用箇所」(例えば、別のページ番号)について参照を再利用することは、いまのところできません。唯一の選択肢は、全く新規の参照を改めて作成するか、一時しのぎの回避策をとるかしかありません。
現状:ウィキテキストとビジュアルエディタで参考文献を再利用する
ウィキテキスト内の参照を再利用したい場合は、それを名前付き参照に変換し、記事内の他の箇所で当該名前付き参照を参照可能です。名前付き参照は、記事本文または参考文献節に配置することができます。ビジュアルエディタでは、引用ダイアログで「再利用」オプションを使用することができます。参考文献節には、同名の名前付き参照がグループ化されて表示されます。
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ウィキテキスト: 記事本文中に<ref name>を記述した例
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ウィキテキスト: 参考文献節内に<ref name>を記述した例
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ビジュアルエディタ: 引用ダイアログ
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読者目線
現状:ウィキテキストで参考文献を細部の異なる事項と共に再利用する
ウィキテキスト内で既存の参照を流用するときに細部を変えたい場合、現在のところ、既存の参照をコピー&ペーストし、複製した参照の細部の要素を変更するか、ゼロから新しい(ほとんど同一の)参照を作成するしか方法がありません。プロジェクトによっては、短縮引用のような回避策や、短縮脚注などテンプレートを基盤とした方式が使われています。出典節に新しく作成した参照を既存の参照と合わせてグループ化するには、手動で加筆する作業が必要です。
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2つのほぼ同一の参照がウィキテキスト内に記述されている例
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読者目線: ほぼ同一の参照がグループ化されていない例
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ウィキテキスト内で短縮引用を用いた回避策の例
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読者目線: 短縮引用を用いた回避策の例
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ウィキテキスト内で{{sfn}}を用いた回避策の例
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読者目線: {{sfn}}を用いた回避策の例
現状:ビジュアルエディタで参考文献を細部の異なる事項と共に再利用する
ビジュアルエディタで既存の参照を細部の異なる事項と共に再利用したい場合、引用ダイアログの「再利用」オプションもコピー&ペーストによる方法も機能しません。これらはいずれも「全く同一の」再利用をするためのものであり、再利用/コピーされた参照の細部の事項を変更すると、その参照の「両方の」インスタンスが変更されるためです。その代わりに、新しい(ほぼ同一の)参照をゼロから作成する必要があります。参考文献節では、元の参照と作成した新しい参照は一緒にグループ化はされません。
{{sfn}}のようなテンプレートを基盤とした回避策によって作成された参照は参考文献節から編集することはできず、引用ダイアログの再利用タブにも表示されません。 しかし、記事本文中にそれを配置する際に手動で編集することは可能です。
{{sfn}}を用いた回避策:
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読者目線
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「編集」をクリックすると、参考文献節から参照が消えるの図
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「再利用」ダイアログで{{sfn}}参照を使用することは不可能の図
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参照は記事本文中に当該参照を配置した場合にしか、編集することができないの図
読者が直面している問題
テンプレートを基盤とした回避策では、参照プレビュー、参照ツールチップ、およびモバイル版の参照ポップアップが適切に表示されません。
{{sfn}}回避策の参照プレビューの問題:
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参照プレビュー: 主要な書誌情報がポップアップ表示の中に含まれていない例
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参照ツールチップ: 主要な書誌情報が最初のポップアップ表示の中に含まれていない例
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参照ツールチップ: 主要な書誌情報がもう一つのポップアップの中に表示されてしまっている例
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モバイル版の参照ポップアップ: 主要な書誌情報が含まれていない例
現状の主な課題
- ビジュアルエディタ形式とウィキテキスト形式では、ユーザーエクスペリエンスは大きく異なります。
- 細部の異なる事項と共に参照を再利用するためのほとんどの回避策は、ビジュアルエディタでは正しく機能しません。
- 細部の事項が異なるだけの、ほぼ同一の参照をたくさん作成すると、ウィキテキストが長大化し、可読性が損なわれるおそれがあります。
- テンプレートを基盤とした回避策は、すべてのコミュニティで同等に受け入れられているわけではないため、全世界的に利用可能な状況にはありません。
- 一部の利用者は、情報源を出典として利用しないまま、参考文献節に書誌情報を書くだけで済ませて、この問題を回避しようとします。しかしこれでは、記事の各節の出典の検証が困難になってしまいます。
最近の変更と次のステップ
私たちのチームは、しばらくの間、この問題に中断を挟みながらも取り組んできました。私たちの研究を含む、このプロジェクトの歴史の概要をここに示します。
テストやインタビューに応じてくださった方々、関心を示してくださった方々、何年もの時間をかけて私たちのトークページにコメントを寄せてくださった方々、すべての皆様に深く感謝しております。さらなるフィードバックをいただけるなら、トークページでシェアしてください。
2025年3月更新
2024年には試作版1件で作業を続け、拡張した構文に目標を設定したテストと発見、オンウィキではコミュニティの皆さんとの意見交換と、ユーザテストをそれぞれ複数回ずつ実施したり、さまざまな会場でユーザテストをした中には、ウィキマニア2024も含まれます。
In October/November 2024, we explored possible changes to our wikitext approach, based on the community feedback we've received. We reached out to communities and presented a new solution to get their feedback on its usability. We found that the feedback was mixed but nothing spoke against the feature bringing its intended value to the community.
In 2025年に入り、新しい構文の開発にとりかかりました。技術要望チーム(Technical Wishes team)の技術者と設計者は補参照の完成に向けて作業中です。
次のステップ
技術要望チーム(Technical Wishes team)は補参照機能の完成に注力を続けます。
- ベータウィキで機能が進化するに連れて、皆さんに持続して情報更新をお届けし、テストをお願いしていきます。
- コミュニティ参加者の皆さんと利用者テストを実施すると、ビジュアルエディタのワークフローをもっと直感的に設計できる助けになります。
- 開発が安定状態に達したら、こちらからパイロット・ウィキの皆さんに連絡して、本格導入への計画を立てる予定です。
- 私たちは、2025年に他のウィキメディア・ウィキに補参照機能を展開しようと計画中です。
- ソリューション改善のため導入後もフィードバックの募集を続けます。
私たちは、「参照の再利用」という重点分野におけるその他の問題を認識しており、その過程でそれらの問題に対処しようと努めています。しかし、私たちの焦点は、補参照についての解決策を作ることに変わりはありません。
2024年のアーカイブされた更新
試作版はベータ版ウィキで利用可能です。ウィキテキスト方式とビジュアルエディタ方式の基本的な機能の一部に対応しています。継続的に試作版を使ってみてフィードバックすることができます。
近く導入されるこの機能についてコミュニティに周知を図るためすべてのウィキに通知しており、試用していただいてフィードバックを送ってくださるようご案内いたします。
ウィキマニア2024でチームとして登壇、参加者と意見交換しました。 (YouTube)
調整されたユーザーテストは、2024年にさまざまなプロジェクトで実施されました。
- 2024年10月/11月現在、コミュニティから受けたフィードバックに基づき、ウィキテキストのアプローチを変更する可能性を検討中です。補参照機能の変更の可能性について、より多くのフィードバックを得るために、すぐにコミュニティの皆様にご連絡します。
- 試作版ウィキの展開は、本機能に変更の可能性があり、議論が継続中であるため、遅れています。
- 私たちは、2025年に他のウィキメディア・ウィキに補参照機能を展開することを計画中です。
- 導入後もソリューションを改善するためにフィードバックを収集し続けます。
よくある質問
補参照を使用している記事はどうすれば見つけられますか?
追跡カテゴリを Category:Pages that use sub-references と呼び、補参照を使ったページに漏れなく追加して、この新しい機能を採用したページを見て回ったり修正したりできるようにしてあります。このカテゴリの名称は今後、変わるかもしれません。
また当チームでは英語版ベータウィキに サンプルを複数、ご用意しています。
詳細
属性にテンプレートを挿入できますか?
The feedback we received so far from the community suggests that using templates in an attribute may cause more issues than benefits. As such, we are evaluating whether to allow templates based on technical feasibility, their impact on Visual Editor’s rendering of references, and other concerns raised by contributors.
We will update you once we have learned more and a decision has been made. Please know that we will always include the community before such a decision is made. If you already have specific ideas about the use of templates within the details attribute, please let us know on our talk page.
新機能は既存のガジェットやスクリプトにどのような影響を与えますか?
Some gadgets and scripts related to references might need an update in order to properly work with the new Sub-referencing solution. Because gadgets and scripts are in the hands of the wiki communities, we are unable to adapt them.
Please let us know, on the talk page, if you discover any problems or need some help updating citation templates to make them work with the new feature.
このウィキテキスト構文を選んだのはなぜですか?
この投稿から、details
構文を採用する理由を得ました。制限はいくつかあるものの、選択した構文の採用こそ、実用的な機能提供の最善かつ最速の道であると考えています。
これまでの経過では、どの構文も完璧ではなかったし、解決策にも欠点はありました。長い時間をかけて議論しウィキメディア財団の複数の部署から聞き取り調査をした当チームとして、この解決策ならチームの技術要件に適合するし、長い目で見て管理面も持続可能だという結論に至りました。
It's also fully compatible with wikis that continue to rely on or prefer using {{reflist}}
. This syntax allows the main reference to be used in-line without needing to be placed in the References section, which would otherwise cause limitations in the Visual Editor.
Furthermore, we’re confident that this approach will work consistently across Visual Editor workflows as well.
解決策を見つけるまでにこれほど時間がかかったのはなぜですか?
技術要望チームは、この機能に関して中断を挟みながらも長い年月をかけて取り組んできました。より詳しく知りたい方は、こちらにあります、この問題の歴史と複雑さの概要をご覧ください。