ウィキメディア財団 年次計画/2025-2026/目標/効果
年間計画草案はメタに追加され、言語間で翻訳されるプロセスにあります。 |
このページは草稿段階の2025–2026予算年度の年次計画の一部として、ただいま作成中です。 製品・技術系の次の予算年度における優先事項を形づくるため、目標と主な成果に関するフィードバックを皆さんから受け付けています。 |
効果目標ではこれらの目標と使命を達成するために、財団の財務、リスク管理、組織、運用能力を継続的に強化し改善することに重点を置いています。
財政の持続可能性と寄付お願いについての試行
効果的に資金を調達し、責任をもって管理することで私たちの使命を支え最大限の影響を得るため、強固な財務基盤を維持します。年間歳入目標を20750万ドルに引き上げ、長期的な歳入戦略への努力を継続するとともに、寄付者エクスペリエンスに関する1年間の試行を行います。同時に、財務管理を改善し、責任ある持続可能な予算を維持します。
具体な目標は以下のとおりです。
- 年度の基金のために20750万ドルを調達し、長期的な歳入戦略のために努力します。寄付者エクスペリエンスに関する試行と指標を1年間にわたって行います。
- 予算と財政の健全性を業界における最良の実践に合わせて管理し、長期的な影響と持続可能性を支えます。
- 寄付者エクスペリエンス試行から得た新たな教訓を含む、長期的かつ多様化された歳入戦略を行う努力を重ねます。
長年にわたり、私たちは収入源の多様化に取り組んできました。具体的にはウィキメディア・エンタープライズの拡大、継続寄付者からの収益比率の増加、基金の拡大などが挙げられます。ウィキメディア・プロジェクトの持続可能な未来を確保するためには、現在の収入の大部分を占める方策への努力を継続しながら収益モデルを進化させ続ける必要があります。
来年はオンライン募金で16,700万ドル、大口寄付者から1,900万ドルを調達する計画で、これらはウィキメディア財団の収益の大部分を占めることになります。バナー広告とメールといった主要な募金チャネルは今後も中心に据えますが、継続的な寄付の拡大や、Wikipedia.orgとWikipediaアプリ上で関心のある寄付者向けに閲覧体験を向上させる新たなパーソナライゼーションなど、新たな機会も模索していきます。
Wikipediaへの支持を拡大し続けるため、寄付者とのより深い関係構築に注力しています。一般的な読者からの単発の寄付に頼るのではなく、寄付者との長期的な関係構築、継続的な寄付の促進、寄付者エクスペリエンスのパーソナライズ、そして支援の効果を理解できる方法など、様々な取り組みを強化しています。この戦略は成功の兆しを見せており、過去2年間でアクティブな寄付者1人あたりの寄付総額が大幅に増加しました。来年は、寄付者の長期的な寄付行動に関する「縦断的調査研究」を実施し、この戦略をより包括的に評価する予定です。
最後に、私たちはブランドとストーリーテリングの取り組みを継続的に強化し、寄付者の方々がウィキペディアの世界における重要な役割をより深く理解し、擁護していただけるよう支援していきます。その一例としてウィキペディアの25周年記念イベントを重要なストーリーテリングの機会として活用する予定です。
草の根の資金調達への取り組みを維持しながら収入源を拡大することで、今後数年間で収益モデルの持続可能性を高めることを目指します。
エンタープライズリスク管理
財団全体にわたるチームに組み込まれたリスク管理プロトコル、プロセス、システムをさらに強化します。目標は以下のとおりです。
- 内部リスク管理フレームワークを使用し、リスクの特定、評価、対応、監視をガイドし、組織として私たちの使命、パフォーマンス、回復力に影響を与える可能性のある問題に対処できるようにします。
- 世界的な傾向や増大する脅威に迅速に対応できるよう、主要なリスク領域に関連する活動を調整するスタッフ作業グループを維持します。
- 私たちの業務の原動力となるデータ、システム、財務、リスク管理の実践を強化します。
働き方を改善
また、私たちは働き方と協働のあり方、システムの改良、財務業務の効率化、そして製品・技術部門と組織全体のツールとプロセスの改善に注力しています。私たちの目標は以下のとおりです。
- プロセス、システム、構造における摩擦、障害物、エラーを減らすこと。
- 部門や組織全体で採用できる作業方法の習得、摩擦や障害(非効率性やエラー)の削減、より迅速な影響の達成、文化のポジティブな変化の促進など、プロセスの改善を通じて製品およびエンジニアリングチームの効率性を向上させます。
スタッフのパフォーマンス
今年は、人材管理の強化、役割の明確化、そしてより効果的な協働の促進などスタッフのパフォーマンス向上に重点的に取り組みます。これにより個人としてもチームとしても、素晴らしい仕事をするための力となる職場文化を育むことができます。目標は以下の通りです。
- スタッフを支援するプロセス、方針、リソースの明確性と理解を高めること。
- 意図的に設計されたスタッフとのタッチポイントを増やし、損害が発生したときに修復しパフォーマンス管理を強化することで、協働と効率性を向上させること。
- 訓練と開発を通じてマネージャーの効率性を強化し、マネージャーが学び、成長し、お互いを支えられるコミュニティを育てること。
- スタッフの集まり(仮想、ハイブリッド、対面)を強化し、学び、つながり、成長を促進し、スタッフの関与と組織間の協力を促進します。