Wikimedia Blog/Drafts/Develop a Wikipedia Year-in-Review
Title ideas
- ウィキペディアで1年を振り返る #Edit2015 製作でコラボしましょう
Summary
ウィキペディアで一年を振り返る動画 #Edit2015 にあなたもご参加いただけます。2015年にどのような出来事が起こったか、記録をシェアしながら一緒に編集するにはどうすればいいのかをぜひお読みください。ウィキペディアの記事を探し、写真をアップロードし、2015年のストーリーを練りあげ、広く自由にシェアできる一本の動画にまとめていきます。
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Body
ウィキメディア財団は昨年初めて、ウィキペディアという視点から見た、2014年一年間に起きた大きな出来事を振り返る動画を公開しました。今年は2015年版を作るにあたって、動画のアイデア出しと、プリプロダクションの部分を皆さんに広くオープンにします。2015年の出来事から編む物語をあなたが形作る、良い機会です。
昨年の動画は大部分が私ともう一人の編集で、2014年末に8週間かけて製作されました。その8週間のうち最初の半分はニュースを調べ、それをウィキペディアの閲覧・編集回数と比較し、出来事を表すメディアを検索するのに費しました。そのメディアが揃った後は、動画編集のタイムライン上に載せるという趣味の問題でした。公開後、マスコミや一般の方々にはネット上で高評価を得ました。もろもろ鑑みれば、#Edit2014 はまずは良いスタートだったと思いますし、最終的な結果には満足しています。しかし #Edit2015 ではいろいろと改善したいわけです。
ここからがプランです
オープンコラボレーション: #Edit2015 を製作するにあたってのアイデア出しとプリプロダクションプロセスの全体(リサーチ、台本書き、ブレインストーミング、メディア探し、などなど)は、ウィキ上でのコラボレーションでオープンにします。実験的ではありますが、最終的な出来上がりがどういう風になるかというガイドとしては #Edit2014 があります。あるブランド(この場合はウィキペディア)をとおして1つのニュースにつき5秒で説明してそれを次から次へとつなげた、国際的ニュースになった出来事をカバーする1年の振り返り動画、とはどういうものになるのか、が分かります。20ストーリーほどに増やして、あとはクレジットとロゴ、タイトルも足せば、2分そこらの動画になるでしょう。他に1年の振り返り動画(たとえばGoogle Zeitgeist の検索の1年間みたいな)を見れば、1つのトピックが5秒をどんな風に使って次々に切り替わっていくか分かるかと思います。
最初の #Edit2014 のドラフトは半分が世界のニュースで、半分がウィキの世界のニュースでした。ウィキメディアのツールとか、イベントとか、プロジェクトを、できる限り紹介してみたかったんですね。でもこれはもっと広い視聴者に向けてのものだと気がついたので、そしてほんのちょっとしかない長さなので、(インターネットを使っている一般の人に対して)「新しいアイデア」を伝えられるチャンスはせいぜい1つか2つだけしかないわけです。なので何を紹介するのか非常に慎重にならざるを得ませんでした。結果としてここでは、編集ボタンとWiki Loves Monumentsについて簡潔に触れることにしました。そしてあとは多くの人が経験したかもしれないであろう、世界共通のニュースに戻らざるを得ませんでした。「うさぎの穴へ転がり込むように」リンクを次から次へとクリックしていくような面は、普通の人なら誰でもよく経験があるでしょうから、ここではストーリーをつなげていくことにしたのです。
アイデア出しとプリプロの過程では、高い動画編集機器は必要ありません。ただウィキページとインターネット接続さえあればそれで十分です。私は考えをまとめるのに壁に付箋紙を貼っていました。ストーリーを練ってコラボレーションするという点では、私たち(つまり、ウィキメディア界隈の人たちという意味ですが)は得意でしょう。これまでオンラインで画像とアイデアを収集してきましたが、このプロジェクトでのコラボレーションの場として、誰にでもこの場所を使えるようにしたいと思います。
今年なんとかして紹介したいとアイデアを温めているのは、ウィキペディアの「ノート」機能です。どのように私たちがコンセンサスに、そして中立的な観点に到るのかを見せたいと思っています。この点を示すのにふさわしい記事とノートの引用が鍵になります。昨年は「編集」ボタンを紹介するのに「2014年のイスラエルとガザの衝突」を用いました。今回はその観点で「要出典」や「正確性」に焦点を当て、そこからその記事の異なる言語版に切り替えていきます。そういった記事の裏側にある「ノート」の断片を見ていき、どうやって客観性を目指していくのか、というのはどうでしょうか?
ルール: #Edit2014 で内容を選ぶ際に指針にした、基本的な基準はこうでした。
- その出来事は国際的もしくは、広い地域にわたる報道になったか?
- その出来事には、それに見合った閲覧・編集数はあるか?
- その出来事の自由なライセンスの画像があるか?
- その出来事に関してウィキメディア・プロジェクトに関係する特別な状況があったか?
- 一般大衆が知るべきウィキメディアの側面を描いているか?
- メディアは美しいか?
- ウィキメディア財団の法務部門がそのメディアを承認するか?
- 世界の主要な地域すべてから、メディアとニュースをカバーしているか?
プロダクションとポスプロについてですが、台本、音楽、オーディオミキシングなどもろもろについては理想的にはオンラインでコラボレーション的なやり方でできればいいでしょうが、現時点ではウィキメディア・プロジェクトでこれらをコラボレーションするのに使えるシステムはありません。そのシステムを開発したいとは思いますが、今年それをやるのは現実的ではないでしょう。また動画の長さの点では可能なかぎり2分に近づけることを目指したいと思います。
スケジュール: #Edit2015 の公開日は、理想的には12月15日としています。動画を再配布して、ソーシャルメディア上で動画が拡散されるためには、マスコミの人たちがまだ働いていて、そして年末休暇に出かける前に紹介するにはお手軽なストーリーだからです。マスコミを巻き込むことで、この動画がより多くの人の目に触れられます。それはつまり、実際の動画編集は10月と11月にほとんど完了していないといけないということです。現時点でのスケジュールは以下の通りです。
- ブレインストーミングとプリプロダクション: 今から〜10/1
- プロダクション(素材の編集): 10/1〜11/15
- ポストプロダクション(詳細の決定): 11/15〜12/1
- 配信前作業(字幕と翻訳、サムネイル、テキストコピー、アップロード、その他直前の編集すべて): 12/1〜12/15
国際性: #Edit2014 での一番の問題は、大部分が英語になってしまったことです。できるだけ多くの地域と言語をカバーしようと思ったのですが、多くの英語以外の話者はおそらく字幕をオンにしなければならなかったでしょう。つまり画像とテキストの相互作用を見るのではなくて、画面下部にしか目が行かなかったのではないでしょうか。ネタ出しとプリプロ段階をオープンにするというのは、その点を多少なりとも平坦化できるのではないかと思います。少なくとも誤りの指摘やその他のアイデアの提案については。あまねく理解可能にするには字幕に頼るべきではないですし、5秒でストーリーが次から次へとジャンプするので、どんな言語でも表現できます。理解可能なテキストと動画、静止画、あるいは数字が結びついたユニバーサルなコミュニケーションもあるのではないでしょうか。
コンテンツ: #Edit2015 で使える自由にライセンスされた画像というのはけっこうあります。静止画、動画、ウィキメディア・プロジェクトのページ、音声、それに自分たちで作った画像。#Edit2015 では何とかしてより多くの音声・動画を集められるとうれしいです。ウィキメディア・コモンズ、Vimeo、Internet Archive、YouTubeで自由にライセンスされた動画と動画GIFを探しましたが、もっと他にも使えたものがあるのは承知しています。#Edit2014 での初期の数バージョンでは最終版よりも多くの動画を取り込んでいたのですが、そのうち多くはゴチャゴチャしすぎていたか、アイデアを簡潔に伝えるには複雑過ぎたのでカットされました。ときとして、ウィキペディア記事の「止めフレーム」や静止画は、自由にライセンスされた動画の一部よりも、より中立的に、あるいは簡潔に、アイデアを伝えられることがあります。
#Edit2014 でご覧いただいた静止画について言えば、最終版に残らなかったものはたぶん10枚以上あります。適切かつ説得力がある画像のリサーチにはかなり骨が折れました。ここでは #Edit2014 に使えるかもしれないと思って探した素材のうち、Commons に統合してすら良いと思った動画をご紹介します。願わくは、どのように「ウィキペディア記事の『止めフレーム』や静止画は、自由にライセンスされた動画の一部よりも、より中立的に、あるいは簡潔に、アイデアを伝えられる」のか、というのがお分かりいただけると幸いです。
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0:35-0:39のところでウクライナの国旗を捉えたショットですが、旗がフレームに対して小さくて、前景にある木がちょっと邪魔ですね。
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これは抗議活動にフォーカスしていますが、言論の自由ではなく衝突に偏りすぎてます。この場合は抗議活動そのもののの静止画の方が効果が高いのではないかと思います。
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この動画は何なのか、理解するにはより文脈が必要です。より大きなストーリーの中の小さな出来事ですし、アスペクト比と暗さの点で見た目的に難があります。
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これは良さそうに見えますし、NASAはこれを2014年に公開しましたが、しかし映っている内容は2006年です。
こちらが最終版に使われた画像例になります。
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残念ながらマーズ・オービター・ミッションを表した自由なメディアでこれ以上マシな物はなかったので、これが最終的には使われました。
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これはロシアのオリンピックの勝利をはっきりと説明していますし、ロシアが2014年のオリンピックで最もメダルを取った国であることも示唆しています。なので使われました。
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この2.5次元画像はボランティアにより、Wiki Loves Monuments のエントリーから作成されたものです。
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この画像はワールドカップでのドイツの優勝を明確に示しています。
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この画像に必要だったのは「UKRAINE(ウクライナ)」が読めるように反転させることだけでした。大きな出来事を簡潔に表していますし、他の民衆の画像はとてもゴチャゴチャしています。
これが実り多い運動になるであろうことにとても楽観視していますし、協力してくれる皆さんのユーザー名を早く見たくてたまりません。このリンクをお友達にシェアしてください。一緒にウィキペディアと2015年の物語をコラボレーションして伝えましょう。
ヴィクトール・グリガス, ウィキメディア財団ストーリーテラー兼ビデオプロデューサー
Notes
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