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リーダー開発ワーキンググループ/内容/LDP概要

From Meta, a Wikimedia project coordination wiki
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リーダー開発計画の草案のまとめ

リーダー開発計画を公表して皆さんからフィードバックをお待ちしています。以下のまとめをご一読いただいて情報源の概要が把握されたら、全文版はこちらでご参照ください

全文版のリーダー開発計画は PDF 形式で提供しています。

要約

リーダー開発計画はウィキメディア運動のあちこちにいる新進および既存のリーダーにとって、自分自身や他の人の成長を期待する実用的なリソースです。その目的は効果的なリーダー像の表面化と奨励を進め、成長させることにあります。協働とコミュニティ協議を1年間重ね、リーダーシップ開発ワーキング グループ – グローバルで多様なコミュニティのワーキング・グループとして運動戦略勧告の「技能とリーダーシップ開発への投資」に対応 – がリーダーの定義を公表し、このたびはリーダー開発計画案を担当しました。私たち自身もボランティアですから、皆さんの時間がいかに貴重で限られているかが身にしみており、リソースを作成するからには利便性が良くて実用的、柔軟なものを目指しました。このリソースはリーダー開発に役立つツール、原理、推奨事項で構成されています。執筆にあたり、グローバルで、なおかつウィキメディア運動を横断する視点(レンズ)を用いており、皆さんにはぜひそれぞれの文脈に適合させローカライズするようにお勧めしています。

期待される内容

情報源は3部構成です。

  • 第1部:リーダーという存在の役割と技能を理解: この部ではウィキメディア運動におけるリーダーの概要を説明し共有します。リーダーの定義、リーダーの役割と技能を示すフレームワークに加え、リーダー技能の自己評価の方法です。
  • 第2部:リーダーの置かれた状況をナビゲートする: この部ではリーダーが一般に経験するテーマと状況をいくつか紹介します。そういう状況をどうナビゲートするか(対処)、概要を説明し具体的な提案を共有するものです。
  • 第3部:リーダー開発イニシアティブを始める:この部は、リーダー開発の取り組みを段階ごとに作成するガイドです。テンプレートやツール類は、イニシアティブの定義と開発、提供に役立ちます。

第1部の特筆すべき点

  • 定義:有効なリーダー像とは「共通の目標や理想に向かって人々のグループを導き、鼓舞し、自律性を築き、奨励し、やる気を起こさせる能力」を意味します。リーダーの資質と行動を示すこと、つまり共感、信頼構築、他者の成長が実現するように支える環境を作り出す能力などを意味します。立場や経験値に関係なく、これらのスキル(技能)と資質は誰でも達成できるし発揮でき、ウィキメディア運動のどの場所にいるどのリーダーにとっても必要なものです。
    リーダー技能の構成図
  • リーダーの技能:リーダーの技能とは、他者を励まし動機付け、成長させるソフトな技能の一式のことです(soft skills)。ソフトな技能が意味するものは、個人の特質と社会人としての技量を問われます。これらと対象的なハードな技能とは異なり、後者(hard skills)は技術や管理、タスク固有または役割固有の技能を指します[1]。リーダーが効果的に働くにはこれらの両方が求められるものの、このリソースではリーダー(ソフト)技能に焦点を当てて、それらの技能はウィキメディアでリーダーが現れる文脈なら、分担する役割や責任範囲に関係なく関連があると主張しています。リーダーの定義に基づくなら、これらのリーダーの技能には勇気、回復力、集中力、説明責任など内面の資質が含まれます。さらにまた対外的な行動として信頼の構築、共有するビジョンの設定、協調的な意思決定の指導などが対象です。 リーダー技能の図(画像参照)には、ウィキメディアのリーダー技能を一覧にしてあります(全体像ではない)。
  • リーダーの役割:ウィキメディア運動では、リーダーの役割はさまざまな状況で現れ、各リーダーは公認であっても非公認でも、さまざまな役割を果たします。運動のどこにどのようなリーダーの役割が現れるか、私たちは状況ごとにどんな役割があるか、リストを特定して理解を共有できるようにしました。この一覧は網羅するためでも規範のためでもなく、重複したり目に見えない役割が多数あることを認めた上で組んだものです。
  • Skills assessment: based on the leadership definition and skills, the Leadership Skills Assessment is a tool you can readily use to self-assess and reflect on your leadership strengths and areas for improvement.

第2部の特筆すべき点

  • Burnout and managing stress: Burnout, a syndrome resulting from “chronic workplace stress,”[2] is characterized by a decline in psychological, emotional, and physical well-being intensified by feelings of hopelessness.[3] In the Wikimedia movement, burnout is a relevant issue for leaders, both in managing their own risks of burnout as well as those of colleagues. The section shares a few examples of Wikimedia initiatives addressing burnout as well as strategies for navigating and discussing burnout.
  • Encouraging diversity, equity, and inclusion in leadership: Diversity, equity, and inclusion (DEI) are terms that refer to how power is distributed in any setting where human interactions take place. Diversity refers to the physical presence or representation of individuals with different backgrounds, identities, and experiences. Inclusion is the involvement of individuals and groups, particularly those who are excluded or prevented from using their voice, in policies, practices, and decision-making. Equity is about just treatment and fair access or distribution of resources for individuals and groups; it is the effort of transforming social, political, and economic systems of oppression and injustice. The section shares a few examples of Wikimedia initiatives addressing DEI as well as strategies for encouraging and discussing it.
  • Toxic or ineffective leadership: Toxic or ineffective leadership refers to individuals or groups who have responsibility over a group or organization and abuses the leader-follower relationship.[4] There are common traits to identify toxic leadership, such as possessing unrealistic expectations and dishonesty, acting in self-serving ways, and having a dependency on hierarchies. The section shares examples of the impact of such leadership and includes recommended strategies and tools for approaching toxic or ineffective leadership in oneself and others.
  • Self-assessment and continuous learning: Self-assessment and continuous learning help leaders grow their capacities to lead. They allow you to routinely gain new knowledge and skills to adapt and improve the ways you support your communities. The section shares information about when to perform self-assessments as well as methods to do so, including 360-degree feedback, reflection journals, and creating personalized assessments based on your specific learning goals.
  • Passing on knowledge and mentorship: When experienced leaders make efforts to capture and share knowledge, they ensure lessons are retained and prepare future leaders. There are several ways to pass on knowledge, including establishing onboarding processes, using knowledge-sharing platforms, and mentorship. To highlight one method, mentorship is a key and common way that knowledge is transferred in the Wikimedia movement. The section shares examples of mentorship and further resources to explore.

第3部の特筆すべき点

リーダー開発イニシアティブには取り掛かりたいけど、どこから始めたら良いか知りたいですか? あるいはメンター(指導役)あるいはトレーナーとして実績があるんだけど、内容の文書化や学んだことを他の人と共有する時間がないとか? これにうなずいた人なら、この節がきっとお役に立ちます。ここではリーダー開発イニシアティブ作成のプロセスを共有しますので、プログラムやワークショップ、ガイドブックその他の形式を問わず参照してください。当ガイドでは取り組みの焦点と対象者の定義、資料の準備、取り組みの実施、その後のフォローアップの手順を説明します。それぞれ次の段階で進めます。

  1. 定義する:イニシアティブの定義とはすべての側面を明確にする作業で、対象者、成果、内容、形式、リソース、プロジェクト計画などが含まれます。この段階ではリーダー開発キャンバスを案内しますので、記入をおすすめします。他にもツールがあり、取り組み内容を決定するならリーダー開発過程の例(シラバス例)や、提供の形式を決定するなら学習の提供形式選択用ツール などです。
  2. 準備する:イニシアティブを定義したら、発信の準備をします。これには財源や人材の確保、教材の開発、参加者の募集などが含まれます。ウィキメディア財団からの助成金に関する申請ガイドラインや、チームにどんな人材が必要かノベルには職務内容の説明用テンプレートなどのツールが使えます。
  3. 配信する:次はイニシアティブの配信です。同時進行型のイニシアティブ※1なら、みなさんが作った教材を学習者が体験する瞬間です。非同期型の場合はこの時点で(教材を)公開します。オンラインでグループを主導する方法や、テキパキと司会進行する※3ヒント など、ツールを探しましょう。(※:1=synchronous initiatives。2=asynchronous initiatives。3=facilitation)
  4. フォローアップ:皆さんのリーダーのイニシアティブ(取り組み)の完了後も、せっかくの勢いを保つことが重要で、学習ネットワークの構築、評価、次回に向けた取り組みの改善、学んだ内容の共有をしましょう。学びの共有に事例集を使う説明や、参加者から洞察を得るのに使える評価アンケートのサンプルなど、ツールを探してみてください。

注記