ウィキメディア財団2019年中期事業計画/グローバルに支持される
この優先課題は今後3-5年の期間に、世界のリーダーとして全体的に能力を高める戦略をまとめてあります。その目標は自立した影響力のある発言者となり、ウィキメディア運動を取り巻く世界が自由な知識を受け入れ保護し、投資するよう支援することです。
私たちには広く知られたプロジェクト群、ブランドの強みと国際的な運動を支える情熱があり、自由な知識の未来をめぐる会話を形成し世界で展開しようとしています。社会の姿勢はインターネットの公開性、オンラインのプラットフォームの責任範囲と説明責任、知識の価値により — 執筆活動のためでも個人情報関連でも — この課題の喫緊性は高まっています。
成果
1. フリーな知識の方針と行動計画を策定する。
対応する優先課題：グローバルに支持される、ブランドの認知度、活発なウィキメディア運動
- 立場を明確にする物語を見出し、財団に対する過剰な規制に対抗するためだけではなく、自由な知識運動を取り巻くコミュニティ、団体の管理、規範、社会の枠組みの理想形を積極的に前向きに述べていきます。
2. フリーな知識の方針と行動計画を左右する会話に働きかける。
対応する優先課題：グローバルに支持される、ブランドの認知度
- 必要な政治的資本を構築して、私たちが事業を行う規制枠組みについて政策立案者その他の利害関係者が開発と更新を行う際に、私たちのプロジェクトとフリーな知識運動の両方に考慮し尊重するように使用します。
3. フリーな知識の方針と行動計画を促進させる行動計画を建てる。
対応する優先課題：グローバルに支持される、ブランドの認知度
- 利害関係者と協議し、提携先と協力して声を高め、フリーな知識の方針と行動計画の採択に弾みをつけます。さまざまな技術標準と社会規範を形作り、フリーな知識に参加できるようにします。
4. コミュニティと行動計画を共有する。
対応する優先課題：グローバルに支持される、活発なウィキメディア運動、世界規模の読者層
- フリーな知識の方針と行動計画を例示する技術とコミュニティの構造を築きます。人権に与える私たちの影響を適切に評価し、組織としての計画と戦略取り組みにどんな欠陥があっても対処できるようにします。
評価指標
アドボカシーの有効性の計測と評価 (Measuring and evaluating) という研究分野はまだ開発中のため、誤った測定基準を追うと将来の運用上の重点を不利にゆがめる恐れがあります。肯定的で統一されたフリーな知識の方針の検討課題確立の一環として、進捗状況を以下の分野で測定する方法論を開発するよう努力します。
- 政策決定者をしぼりこみ、私たちの課題について認知度と支持を高める。
- 市民社会、国際機関、学界、産業界において、私たちの課題について認知度と支持を高める。
- 私たちの製品およびコンテンツについて、人権影響評価を作成する。