戦略/ウィキメディア運動/2017/ツールキット/議論のガイド/直接会う
Appearance
The following discussion is closed.
議論の1周目は終了し分析と意味づけを行っており、ツールキットの情報は2周目に向けて変更される可能性があります。まもなく始まる議論の次のサイクルにぜひ参加してください。
このページでは運動戦略について、直接会っての議論の主催方法を説明します。
直接会っての議論
議論しやすい人数
参加者は少なくとも5人とします。25人を超える場合には経験のある進行役に司会を頼むか、進行のサポートの数を増やして小さな作業グループの活動と質問によりよく対応することをお勧めします。
議題に目を通す
議論を2時間として、参加者がすることは次のとおりです :
- 戦略の全体説明 briefing を呼んで、グループの目的と関係のあるキーポイントを議題にして議論する
- 実現しようとしている構想とは
- どんな方法で私たちのビジョンに到達するかアイデアを出しあう
- 共通したアイデアごとにまとめる
- 議題の内容を話し合って決める (議題ひとつに文章ひとつ)
詳細な議題
議題として推奨するものは以下のとおりです。対話をこれとは異なるやり方ですることもできますが、それ用にデザインしたものですので参考になさってみてください。
役に立つヒント :
- 参加者の人数によって、小グループに分けたほうが良いかもしれません。その場合には次のように考えると参考にしてください。
- グループが5-7人の場合は議論のあいだ全体のまま通すのがお勧めです。
- 7人を超えたら全体を小グループに分けてはどうでしょうか。一般的に3〜5人ごとが最適です。深い話ができるのでグループ全体に成果をシェアできるからお勧めします。
- 小グループで議論を始める前に〈あらかじめ〉、それぞれの司会を決めて準備ができるようにしてください。 (議論の調整者ご本人が司会をしてもいいですが、必ずそうしなくてもかまいません。) その他の役割分担も先に決めておくと時間が無駄にならないですし、議論の始めでもよいでしょう。ただ押しつけではなく、なるべくボランティアしてもらうようにお願いしてください。
時間配分 | 活動 |
---|---|
15分 | 開会
議論の準備をする
|
30分 | 2030年の世界 - 私たちの運動の未来像は?
|
20分 | 構想 vision を共有して広げる
誰でも自由に世界中の知識にアクセスできる世界とはどんな世界か
|
40分
議論に2時間以上かけられる場合は、この部分は時間を長くして、ほかの議案を盛りこむことも可能 |
理想を達成する - 小グループ
|
10分 | 理想を達成する - 小グループの発表
|
5分 | 閉会
|
直接会っての議論での役割分担
考えておくとよい役割
有意義で成果を得る議論にするには、ボランティアにそれぞれの役割を引き受けてくれるように頼むとよいでしょう。役割分担によって参加者がすべて議論の目的に集中でき、また友好な空間を求める決まりを守ることができます。
進行管理者
- 直接会う前に : 参加者と話し合ってお勧めの参考資料、議論の目的と議題ををシェア
- 会合で :
- 参加者を歓迎するあいさつ
- ボランティアを募集して役割をお願いする
- 参加してくれたことにお礼を言う
- 閉会後 :
- 要約と話し合いのメモを公表する
司会
- 議論の場所作り:
- ボランティアに役割を分担してもらう
- 全員に「友好的な空間を求める」という団体のポリシーを覚えたり思い出したりしてもらう (参考にできるページ: 仲良くすべき場で期待されること)
- 議論の準備 :
- 議題を発表
- 議論の目標を共有
- 事前に準備した資料があれば配布
- 司会は全員が発言できるように、また時間をうまく配分する
- 中立の立場を保って、参加者同士、お互いの意見を聞くようにリード
- 意見がかたよらないように配慮
- 議論の流れ、参加者と自分自身を信頼する
- 期待を持って最低のルールを決めてそれを全員で守る
- 耳で聞きながら目も使う (身ぶりや手ぶりに注目)
- タイミングよくあいづちをうったり発言したり聞いたりする
- 話をまとめすぎたり先回りして結論を言わない
- 議論の流れや参加者の雰囲気に合わせ、「シンキング・タイム」を作る
- 参加者同士で「もめる」ことも誰も発言しない時があってもあわてない
- 信頼できる、自分の基準で独断しない態度で意見を受け入れる
- 中立で公平に - 「すごくいいと思います」「そのとおり」「賛成です」など誰かの味方をするような、あるいは逆に否定するような言葉はなるべく言わない
- 話の方向をつかんで細部に目を配ると同時に、話が議題からそれないように気をつける
- 自分が関心を持ったことにこだわらないで、議題にそって話を進めた参加者に感謝の気持ちを伝える
- ふつうは司会は議論に加わらない。自分のアイデアを発言したいときは、司会の立場ではなく個人的な意見を述べるとはっきり言う
- 意見がかたよらないように配慮
- 話し合うべき議題をはっきりさせ、結論を出す責任は参加者にあると自覚してもらう
- 議論が終わってキーポイントをまとめるときはグループを助ける
書記係
- 重要なアイデアを書きとめ、アイデアがぶれないように参加者の発言をそのまま書きとめる
- 書きとめるにはスケッチブック、ポストイットまたはオンラインの共有ファイルを使う
- 取り組む課題を書き加え、それぞれの課題はだれの責任か書きそえる
- この記録は参加者がだれでも読んでいいことを忘れない
- メモを公表する前に話をして、発言者の名前を入れるかグループの意見とするか決める
- スケッチブックそれぞれのページ、ポストイットなどオフラインのメモを写真で記録
- グループの集合写真を撮って、要約に入れる
報告係
- グループが小グループに分かれる場合、それぞれの小グループはレポーターを決めてグループの作業を大きいグループ全体にシェアする必要があります。
- 小グループでは1人か2人、レポーターを引き受けてもらってください。
参加者
- アイデアを出して、発想を膨らませましょう!