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助成金:フィスカル・スポンサー制度

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フィスカル・スポンサー制度とは?

フィスカルスポンサー(fiscal sponsor)とは受給者に依頼され、助成金の管理を肩代わりする公認非営利組織などを指します。ウィキメディア財団コミュニティ基金同協定基金同研究・技術基金あるいはカンファレンス・イベント助成金プログラムの申請を検討される個人、グループまたは団体の皆さんのうち、助成金の受け取りができないもしくは代理人への送金を希望される場合はフィスカルスポンサーを指定し、そちらを経由して助成金を受け取る方法があります。受給者の代理としてウィキメディア財団から着金を受けたフィスカルスポンサーは資金を預かり、あらかじめ受給者と交わした取り決めに従い、もしくは受給者の指示に従って出金します。受給者は助成金対象事業の管理運営と実施に責任を持ちます。

フィスカルスポンサーが効果的な状況は以下が想定されます。

  1. 設立からまだまもないため団体もしくはグループとして準備中であり、助成金の着金口座がまだ組めていない場合
  2. 固有の目的を活動趣旨として、個人、グループまたはイニシアティブのため一時的に組織を組んだ場合、または
  3. 置かれた状況に原因があり、直接の送金受領が困難な個人もしくは グループ

フィスカル・スポンサー制度の機能は?

フィスカル・スポンサー制度には書面による契約が2件必要です。

  1. ウィキメディア財団とフィスカルスポンサーが交わす契約書。
  2. フィスカルスポンサーと助成金受給者がかわす契約書で、ウィキメディア財団の了承を受けた書式を用いること。受給者はフィスカルスポンサーならびに財団に対し、当該プロジェクトの詳細情報を提供すること、また財団がフィスカルスポンサーと直接、連絡を取り合うことに合意します。

フィスカルスポンサーはほとんどの事例で受給者に協力し収支報告の要件を満たす責任を負いますが、通常は、財団に対して両者が個別に助成金の申請あるいは報告を行う必要はありません。

フィスカルスポンサーを指定する助成金契約書の例をご紹介します。

どんな場合にフィスカル・スポンサーを依頼するか?

受給者の皆さんには申請書の提出前にフィスカルスポンサーの特定は必要ありませんが、助成金の承認前には特定する必要があります。

適任者の要件とは?

フィスカルスポンサーは、地域の状況において慈善団体/非営利団体として公認された法人組織であり、一定範囲の基本的な資格要件を満たす必要があります。[1].

  • フィスカルスポンサーは WMF から資金を受け取るにあたり WMF と結んだいかなる契約も遵守し必要があります。
    • フィスカルスポンサーは WMF から助成金を着金した実績があり WMF 助成金事業に精通しているかもしれませんが、それは必須条件ではありません。
    • 非営利団体およびウィキメディア提携団体で WMF 助成金を受けている場合は、他の助成金受領者に対するフィスカルスポンサーとしても機能することを認められます。
  • 受給者とフィスカルスポンサーは良好な関係を結ぶものとし、両者は助成金に関してWMFと協力していく必要があるからです。
  • ウィキメディア財団基金事業のうちフィスカルスポンサーが関与する事業一覧はこちら。

フィスカル・スポンサーに提出を依頼する情報とは?

助成金支給契約書の締結と助成金資金の支払いに先立ち、フィスカル・スポンサーはこの文書をウィキメディア財団に提出していただく必要があります。 助成金申請書の審査期間には、以下の文書類[2]ならびにそれ以外の提出をお願いします:

  1. 所在地の文脈においてアメリカ合衆国の定める 501(c)(3) 資格に同等の非営利かつ/または慈善団体の資格証明(英語訳をお願いする可能性があります)
  2. 連絡担当者の氏名、当該の組織における職名/職位、電子メールのアドレスを提出していただき、WMF が直接、フィスカルスポンサーとの連絡ができるように図る
  3. 一部の国では、NGOSource がフィスカル・スポンサー組織の担当者と直接連携し、501(c)(3) 同等性決定プロセスを実施します(ED=Equivalency Determination)[3]
  4. 2-3年分の年次財務諸表(可能であれば監査済みの財務諸表が望ましい)とその英語訳

申請案件に対する助成金の支給を検討する場合、最終決定前に提出していただく次のような情報/文書があります: (これらの情報は助成金契約書を結ぶ時にも必須です)

  1. 行政府が発行した有効期間内の身分証明書を契約書の署名者全員分[4]
  2. 生年月日(提出済みの身分証明書に不記載の場合)[4]

助成金の支給に先立ち、必要文書類は以下を含みます

  1. 助成金の資金を電信送金する対象の銀行情報書式(bank information form)
  2. 受給者の銀行口座が発行し助成金の資金が送金され保持される銀行口座の出金ほかができる人々を証明する文書または書簡[5]
  3. その他の情報と身分証明となる有効期間内の文書類[4]は助成金の資金を着金し保持する口座に関して署名者の権利を有する皆さん全員の分

脚注

  1. 当該の組織に関する基本的な要件には以下が含まれこの範囲に限定されません。
    • (アメリカ合衆国の組織の場合)IRS登録番号と 501(c)(3) 資格ならびに優良であること、すなわち Guidestar の現況一覧に掲載済みのこと
    • 本拠地の国内で登録済みであること(プログラムもしくはプロジェクトとして正式な組織構造を有しない場合)。
    • 主に慈善目的に従事するもの。その活動、使命、目的全般に関する文書には、それが反映される必要があります。
    • 程度の多寡に関わらず公務員の選挙関連の活動には関与しません
    • 組織の解散時にその資産に関する計画と文書が含まれているもの。
  2. アメリカ合衆国以外に本拠を置く公益・非営利組織でフィスカルスポンサーを務めるご意向がある場合は、外貨の資金受領もしくはアメリカの非営利組織からの着金に関して、管轄地の法令に従っている証明書・承諾書を添えてください。(インドの例:非営利法人格の証明と有効なFCRA登録証明書。バングラデシュの例:NGOAB要件を遵守する証明。ベラルーシおよびトルコの例:外資の着金に先立ち事前通知と了承、報告義務の承諾書など。)
  3. NGOSourceによる 501(c)(3) 同等性決定プロセス(Equivalency Determination process)には平均4-6週間かかりますが、フィスカル・スポンサー組織には費用は発生しません。
  4. a b c 私たちは皆さんの個人情報保護を重視しており、助成金の処理とアメリカ合衆国の法規制準拠に必要である場合にのみ助成金の支払いに関する情報/書類の提出を要請します。必要な情報と書類は直接、Fluxx 受給者ポータルに接続して「利用者情報」(My User Info)または「組織情報」(My Organization Info)欄に安全に提出してください。まだアクセス権がない場合は、[登録 ボタンをクリックしてアカウント作成を開始してください](訳注:読点なし)もしパスワードを忘れた場合は、こちらのpassword リセット用リンクをクリックしてください。 個人情報保護と助成金に関する詳細情報は、Grants:Administration/Privacy FAQLegal:Grant Application Form Privacy Statement(法務部:助成金申請書類の個人情報保護の声明)、Fluxxの個人情報保護方針 Fluxx Privacy Policy をご参照ください。
    当財団にあてた必要な情報や書類の安全な送信に、別の安心な方法を希望される場合は、grantsadmin(_AT_)wikimedia.org までご連絡ください。これまでの受給者が望まれた選択肢には次のものがあります。
    • 当方がダウンロードできるように、暫定的に圧縮したファイルもしくは文書フォルダをインターネット上の保管場所の Google Drive/Dropbox/その他のサービスを介して共有し、当方の入手を確認次第、受給者が削除すること
    • パスワードで保護したファイルをメールに添付し、他の連絡方法でパスワードを通知すること(例:アメリカ国内の場合にはテキスト用のアプリケーションのSignal、SNS の Telegram、通信ソフトの Skypeほか)
  5. この要件に合致する方法は複数あり、もっともよく提出される文書は銀行の代表者の署名入りの銀行発行の書簡をスキャナで電子化し、ご利用の銀行の代表者から直接、電子メールに添付して<grantsadmin(_AT_)wikimedia.org>宛てに送信する、もしくは署名入りの銀行口座開設の書類(新規に口座を開設した場合)。
    ご利用の銀行口座から取り寄せる書類には口座番号(末尾から数桁を適用可)、口座署名者全員の氏名(当該の口座から資金を引き出す権利者)を記してあり、ご利用の銀行機関が発行した書類であると証明するいずれかの書類。