Content Partnerships Hub/Software/ボランティア開発者の協議於ウィキマニア2022
コンテンツ協働ハブ
ウィキメディア運動内のコンテンツ提携先と円滑な協働を
ボランティア開発者の作業を支援:何が(しない) 課題か?
このページではウィキメディア・スウェーデン協会のブログに掲載した内容をオンウィキに展開します(英語版、スウェーデン語版)。またウィキメディア公式ブログ『ディフ』Diff にも内容を抜粋して掲載しました。ここで言うウィキマニアのセッション(会議)は録画し、YouTube に公開しました。
ウィキメディア・スウェーデン協会 は実験的にウィキメディア運動内のテーマ型コンテンツ協働のハブ(hub for content partnerships in the Wikimedia movement)に取り組んでいます(以下、協働と呼ぶ)。対象の領域に以下をあてます。ウィキメディア運動はどうすれば、より効率的にコンテンツ協働の場で戦略的に重要なツール※のソフトウェア開発を支援できるのか。(※=strategically important tools used in content partnerships)
これらツールの多くはウィキメディア運動内のボランティア開発者が作成し管理を担います。時にはツール類で管理が停止し改善されずに放置されます。場合によりウィキメディア運動で新たな開発が実現すると、さらに新機能あるいはまったく新規のツール類のニーズを産み出すこともあります(例:初回展開を2019年に迎えたコモンズの構造化データ関連)。
ボランティア開発者とのグループ協議於ウィキマニア2022
この協議の口切りは、ウィキマニア2022の会期中8月13日にグループ討論会を開き、ツールの制作者やユーザを集めました(ウィキメディアのツール開発者と提携団体の参加者とエンドユーザ)。議題はアクションプランを提示して、持続可能な協働ソフトウェアの開発と共同作業、その将来的な見通しとしました。討論の核となる設問は以下の通りです。
- 参加者それぞれ何を重視するか。
- この趣旨を成功させるために必ずすることは何か。
この会議の出席者は30人超。ブレーンストーミングを共同で進めました。参加者からあがった質問は多彩で公開の議事録を Etherpad 文書に記録しました。(ウィキマニア公式ページにも収載 。)
グループ会議の成果とは?
全体の展望:
- 多くの参加者から問題の解決をマグナス・マンスキ Magnus Manske はじめ特定のボランティアの自由時間に頼りきりではダメだという意見が出た。
- エンドユーザ向けの良質な解説文書や研修、サポートその他がほしいという意見が多く、これら要素はソフトウェア開発に密接ではあるが、コンテンツ共同ハブは、ほかの担当部署を置いている。能力開発ならびに ヘルプデスク。
- イーサパッド Etherpad の書き込みをした人は全員、(テーマ別ハブに類する)正式な組織がボランティアから特定のタスクを引き継ぎ、そちらに一任してもよいと合意したように見える。そのタスクとは、可能であればボランティア開発者が苦手な次のような種類にしぼるのが良さそう。プロジェクト管理、開設文書の執筆作成、ソフトウェアの広報売り込み、退屈なあるいは手間ばかりかかる種類のメンテナンス業務など。ボランティア開発者は一般に実験や発明が得意、だからその役割分担に徹するべき(だからその範囲で励ましたり支援してほしい。)
これらの結論に賛成ですか?
フィードバックというものはだいたいの場合、コンテンツ協働ハブで実験を続けてよいと私たちの背中を押してくれます - いわば〈青信号〉が出て声援までもらったから、重要なツールの優先順位を決めてサポートを始めよう、もっと長期的に持続可能にサポートしようと思えるのです。しかし独善的な視点ではないのか?Although ウィキマニアでは活発な議論をかわしたし、参加者も30人超だったけど、まだ届いていない声だってあるはずです。そこで今回のこの投稿により皆さんからもっとインプットを募集しようとしており、反対意見や疑義など重要な論点に関心があります。(ウィキマニアの当該の会議議事録を)イーサパッド Etherpad, で読んで発言に目を通して、このページ前半のまとめと比べてください。皆さんの賛否はどうですか? ぜひ、どなたの意見も聞きたいので、ブログのオンウィキ版のトークページで投稿をお待ちしています。メールの送信先は sandra.fauconnierwikimedia.se です。
次のステップ
この会話は長期にわたるであろうプロセスの皮切りです。今後の数ヵ月にはウィキメディア・スウェーデン協会主体で他の議題にも目を配って会話を提示します。意思決定と優先順位、ソフトウェア開発予算の手当てと管理手法などです。現状で抱える構想中のツール類があり、ツール別に喫緊の対応が必要など長期的にも見通せるよう、アンケートでウィキメディアのコンテンツ協働ソフトウェアのエンドユーザから聞き取る準備に入りました。今後、一連の協議が進むとコンテンツ協働ハブの内容ページを更新、活動も展開すると予想され、関連のあるコミュニティへも呼びかけていきます。皆さん、ぜひこの旅路をご一緒に!